働きながらでも合格できる、実践的な最短ルートを紹介
行政書士試験に挑戦しようと決めたあなた、本当におめでとうございます。その高い志は、すでに一歩目を踏み出した証です。
ただ、いざインターネットで情報を集めようとすると――
「独学でも十分」「いや、通信講座じゃないと無理」と、まったく正反対の意見があふれていて、何を信じればいいのか迷ってしまうことはありませんか?
このページは、そんな不安や迷いを抱えたあなたにとって、“最初に読むべき、そして最も信頼できる一歩”となることを目指して作りました。
はじめまして。私はR5年の行政書士試験で、フルタイムで働きながら、3歳の子どもを育てつつ、2年間かけて独学で合格し、現在は行政書士として仕事をさせていただいています。
その2年の(長い)独学経験から学んだのは――
「もっと効率的な道が絶対にあった」という強い実感です。
その“遠回りの記憶”を、これから挑戦するあなたに繰り返してほしくない。そんな想いでこのサイトを立ち上げました。
このガイドは、かつての自分に向けて書いた「二度と同じ後悔をしないための手紙」でもあります。
仕事や育児で忙しくても、本気で行政書士を目指す方が、正しい戦略で最短合格をつかめるように――
私の経験と知識を、すべてここに注ぎ込みました。
第1章 試験の基礎知識・全体像の解説編
1. 行政書士ってどんな仕事?
行政書士に興味はあるけれど、実際にはどんな仕事なのか、どんな将来性があるのか――
そんな疑問を抱いたまま勉強を始めてしまうと、途中でモチベーションを失いかねません。
まずはこの資格の全体像を正しく理解することが、合格への第一歩です。
2. 「合格率10%」は本当にそんなに難しい?
行政書士試験について調べ始めると、まず目に飛び込んでくるのが「合格率約10%」という数字ではないでしょうか。
この数字だけを見ると、「10人中9人が不合格になる超難関試験」と感じてしまうのも無理はありません。
ですが、合格率という表面の数字に惑わされず、その背景にある“評価の仕組み”を正しく理解することこそ、最初にすべき大切な準備です。
3~5. まず押さえたい基礎情報:試験概要の一覧表
行政書士試験に本気で挑むなら、試験制度の“ルール”を正しく理解することが第一歩です。
合格ライン、出題科目、形式、試験時間……こうした基本情報を把握しておくことで、効率的な学習計画が立てられます。
以下に、行政書士試験の全体像をコンパクトにまとめた「試験概要ファクトシート」をご用意しました。
ブックマークして、何度でも確認できるようにしておくことをおすすめします。
項目 | 内容 |
---|---|
試験実施機関 | 一般財団法人 行政書士試験研究センター |
受験資格 | 年齢・学歴・国籍などに関係なく、誰でも受験可能 |
試験日 | 毎年11月の第2日曜日(令和6年度は2024年11月10日) |
申込期間 | 例年7月下旬〜8月下旬 |
試験時間 | 3時間(13:00〜16:00) |
出題科目 | ・法令等科目(46問):憲法、行政法、民法、商法・会社法、基礎法学 ・基礎知識科目(14問):行政書士の業務に関する一般知識、情報通信・個人情報保護、文章理解など |
※令和6年度から「一般知識等」は「基礎知識」へ名称変更 | |
出題形式 | 法令等:5肢択一、多肢選択、記述式(40字程度) 基礎知識:5肢択一のみ |
配点 | 総得点300点 ・法令等:244点 |
合格基準 | 以下3つのすべてを満たすこと: ① 法令等科目で122点以上(50%以上) ② 基礎知識科目で24点以上(40%以上) ③ 総得点180点以上(60%以上) |
直近の合格率 | 令和4年度(2022年度):12.13% 令和5年度(2023年度):13.98% |
このように、行政書士試験には“絶対評価”に基づく明確なルールが設定されています。
受験資格に制限がない一方で、複数の合格基準(いわゆる「足切り」)がある点に注意が必
6. 他の国家資格と比べると、行政書士の難易度はどの位置?
行政書士試験が「難関資格」と言われる理由を、他の主要な法律系資格と比較することで、より客観的に把握することができます。
以下は代表的な資格との比較です:
資格名 | 合格率の目安 | 必要な学習時間 | 評価方法 |
---|---|---|---|
司法書士 | 約4〜5% | 約3,000時間 | 相対評価 |
社会保険労務士 | 約6〜7% | 約800〜1,000時間 | 絶対評価(科目ごとに基準あり) |
行政書士 | 約10〜13% | 約600〜1,000時間 | 絶対評価 |
宅地建物取引士(宅建) | 約15〜18% | 約300〜500時間 | 相対評価(年度による) |
この表からわかるように、行政書士試験は中堅〜上位の位置づけにあります。
7. 令和6年度(2024年度)からの出題内容変更にも要注意
行政書士試験では、令和6年度(2024年度)から、出題科目に制度変更が加えられました。
従来「一般知識等」と呼ばれていた科目が、正式に
「行政書士の業務に関し必要な基礎知識」という名称に改正され、
その中には次のような新たな出題対象が明記されました:
- 行政書士法や行政手続法など、行政書士業務に関連する法令
- 情報通信・個人情報保護
- 文章理解(読解問題)
つまり、これまで「政治・経済・社会」などの一般常識問題だった出題範囲が、
より明確に「行政書士としての職務理解」や「法令リテラシー」に重きを置いた内容にシフトしたのです。
この変更により、過去の市販教材やWeb情報が制度改正に対応していない可能性もあるため、
これから学習を始める方は「最新版のテキスト・講座」を使うことが非常に
第2章 ゼロから始める合格までの第一歩編
勝負を分ける学習スタイルの選択:「独学」か「通信講座」か?
ここまで試験制度を理解してきたあなたは、いよいよ合格への「方法」を選ぶフェーズに入ります。
最大の分かれ道が、次の2つの選択肢です。
- 自分で全てを管理する「独学」か
- カリキュラムが組まれた「通信講座」か
どちらが正解というわけではありませんが、この選択が合否だけでなく、あなたの時間の使い方、精神的負担、日々の生活に大きな影響を与えることは間違いありません。
■ 私が2年かけて独学で合格した体験から伝えたいこと
実は、私自身も独学で合格したひとりです。
仕事と育児に追われながら、夜な夜な机に向かい続け、ようやく2年目で合格を果たしました。
もちろん、独学でも合格は可能です。
自分で理解し、乗り越えたときの達成感はひとしおでした。
ですが、その裏側にはたくさんの“無駄な苦労”もありました。
- 疲れ切った体で深夜に条文を読む日々
- 子どもが寝た後に睡魔と戦いながら過去問を解く
- 同じ条文を何度読んでも理解できず、数週間同じページを行き来する
- その時間が、講師の10分の解説で解決したかもしれないと思う虚無感
そして合格したその瞬間、喜びよりも先にふとよぎったのが
「この遠回り、本当に必要だったのか?」
という後悔にも似た感情でした。
独学がダメという話ではありません。
ただ、「独学=コストがかからない分、時間という資源で支払っている」ことはぜひ知っておいてほしいのです。
第3章 科目別・論点別深掘り解説編
■ 最重要科目は「行政法」と「民法」
行政書士試験において、最も得点比率が高いのが「行政法」と「民法」の2科目です。
この2科目で全体の50%以上の得点配分がなされており、まさに“合否を決める中核”と言えます。
- 行政法:行政手続・行政不服審査・行政事件訴訟・地方自治法など。行政書士の実務と直結した内容が多く、得点源として必ず押さえるべき科目です。
- 民法:契約・不法行為・相続・物権など、日常生活に深く関わる法律。範囲は広いですが、頻出論点が明確なため、効率的な対策が可能です。
■ 合格者が必ず取り組んでいる「過去問演習」
行政書士試験では、過去に出題された論点が繰り返し登場する傾向があります。
そのため、過去問を解くことは「何がよく出るか」「どう問われるか」を体感的に掴むための最短ルートです。
特に初学者は、まず3年分、慣れてきたら5年・10年分と演習を重ねることで、得点感覚が確実に養われていきます。
■ 意外と差がつく!記述式問題の攻略法
行政書士試験では、記述式(40字程度)での設問が3問出題されます。
択一式と違い、文章構成力や論点の正確な把握が求められるため、難易度は高めです。
- 問題文から法的争点を見抜く力
- 要件を端的かつ正確に40字以内で表現する力
この2つの力を養うには、過去問の記述式部分を使って定期的にトレーニングするのが有効です。
また、模範解答との比較・添削指導を活用することで、精度を高めることができます。
第4章 合格するための学習ツール・リソース・学習環境構築編
第5章 子育て世代・社会人受験生が合格するためのマインドセット・モチベーション・両立術編
第6章 よくある質問・噂の真相編
あなたの努力を合格につなげるために
このガイドの目的はただ一つ。
「あなたの努力を、遠回りすることなく“合格”という結果に結びつけてほしい」――その想いから構成されたものです。
■ 最も大切なのは「正しい努力の方向性」
行政書士試験は、合格率10%前後という“数字の壁”に惑わされがちですが、
その本質は「絶対評価」の試験であるという点にあります。
つまり、他人と競う必要はなく、あなたが180点を超えれば合格。
大切なのは“どれだけ頑張るか”ではなく、“どう頑張るか”です。
- 自分にとって最適な学習スタイルを選ぶ
- 出題傾向を理解したうえで、優先順位をつけて学ぶ
- 無駄な遠回りをせず、戦略的に進める
これらはすべて、「時間の使い方」に直結する話です。
忙しい社会人や子育て中の方にとって、時間は最も限られた資源です。
だからこそ、何を選び、何に頼るかが合否を左右します。
■ 私自身が後悔したからこそ、伝えたいことがあります
私は独学で行政書士に合格しました。
けれど、2年という歳月と引き換えに、多くの回り道と不安、孤独、疲労を味わいました。
その経験から今、確信しています。
「もっと早く、もっと楽に合格できる方法があった」と。
あなたには、私と同じ後悔をしてほしくありません。
■ 次にすべきこと:信頼できる通信講座を見つける
これまでの内容を読んで、「通信講座を検討してみよう」と感じた方も多いはずです。
でも、講座によって内容やサポート体制、費用対効果には大きな違いがあります。
現役行政書士であり、2年の受験経験を経た私の目線から、
数ある通信講座の中から「後悔しない選択」をするための比較・検討ガイドをお届けします。
時間を味方につけて、合格を最短で手に入れる――
その第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう。