行政書士試験を目指すと、最初の壁は「どの予備校を選ぶか」です。判断軸の中心には、いつも無視できない「価格」があります。
とくに、カリスマ講師「森T」(森広志講師)がいる資格スクエアを検討すると、「高くないか?」という疑問が浮かびやすいでしょう。実際、行政書士の通信講座は約7万~30万円超まで幅があり、資格スクエアは中価格帯~やや高価格帯に位置します。
ただし、この重要な投資を「価格」だけで決めるのは危険です。行政書士試験は長期戦。講座の真価は、教材の値段だけでは測れません。もっとも高くつくのは、講座代そのものではなく、途中で挫折して時間もお金も、そして合格の機会まで失うことです。
多くの受験生があきらめる原因は、法律の難しさだけではありません。「講義が退屈で頭に入らない」「専門用語が多くて混乱する」「一人学習でモチベーションが続かない」――こうした“学習プロセス”の問題が最大の障壁になります。
本記事では、単なる価格比較を超えて、資格スクエア・アガルート・フォーサイトの「本当の価値」を掘り下げます。各講座がどんな課題を解決する設計なのかを明らかにし、価格の裏にある費用対効果を徹底分析します。読み終えるころには、単なる教材選びではなく、自分の合格可能性を最大化する「最適な学習システム」への投資として、納得の選択ができるはずです。
まずは事実から。主要3社の価格と公表データを客観的に見る
分析を始める前に、まずは冷静に事実を整理しましょう。口コミや評判だけに左右されず、公開されているデータをもとに比較することが、正しい判断への第一歩です。
ここでは、行政書士通信講座で主要な3社――資格スクエア、アガルート、フォーサイト――について、初学者向け講座の価格帯と各社が打ち出す強みをまとめます。客観的な数字を並べることで、価格差の背景や各社の立ち位置が見えてきます。
行政書士主要3講座 ファクトシート
| 講座名 | 価格帯(初学者向け) | 公表合格率 | 中核となる価値提案 |
|---|---|---|---|
| 資格スクエア | 119,900円~169,400円 | 非公表 | 森T講師による卓越した学習体験 |
| アガルート | 228,800円~327,800円 | 46.82% | 圧倒的な合格実績とブランド力 |
| フォーサイト | 66,800円~94,800円 | 45.45% | 高い合格率とコストのバランス |
出典:各社公式サイトの情報をもとに作成
この表を見ると、いくつかのポイントが浮かび上がります。
まず価格面では、フォーサイトが最もリーズナブルで、アガルートが最も高額なプレミアム講座という位置づけです。資格スクエアはその中間に位置しています。
次に合格率を見ると、アガルートとフォーサイトはいずれも全国平均を大きく上回る45%超という高い数字を公表しており、講座が実績につながっていることを示しています。一方、資格スクエアは合格率を公表していません。
これだけを見ると、多くの人はこう考えるでしょう。
- 「コストパフォーマンスならフォーサイト」
- 「結果重視で予算に余裕があるならアガルート」
そのため、フォーサイトより高額で合格率も非公表の資格スクエアは、少し中途半端に映るかもしれません。
しかし、ここで注目すべきは「中核となる価値提案」です。
アガルートとフォーサイトが「合格実績」という結果を中心に据えているのに対し、資格スクエアは「学習体験」というプロセスを核に据えています。
この違いこそが、価格差の理由を理解する鍵であり、あなたにとって最適な講座を見極めるための重要な視点となります。
「費用対効果」の再定義:合格率だけでは本当の価値は見えない
私たちは、何かを選ぶときによく「費用対効果」という言葉を使います。
行政書士試験の通信講座を選ぶときも、多くの人が無意識にこんな計算式を頭に思い浮かべているのではないでしょうか。
費用対効果 = 合格実績 ÷ 価格
この式に従えば、「合格率が高くて価格が安い講座」が、最も費用対効果が高いことになります。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。それは、この式がすべての受験生を「統計データ上の平均的な存在」として扱い、最も重要な変数である『あなた自身』を無視しているという点です。
本当の費用対効果は「継続率」で決まる
より現実的で本質的な費用対効果は、次のように定義し直すべきです。
本当の費用対効果 = あなたが合格まで学習を続けられる確率 ÷ 価格
ここでのポイントは、「パフォーマンス」の部分を単なる合格率ではなく、あなた個人がどれだけ継続できるかという指標に置き換えることです。
行政書士試験で最大の敵となるのは、難しい試験問題そのものではなく、途中で挫折してしまうことです。
つまり、どんなに優れたカリキュラムでも、最後までやりきれなければ合格はありません。
途中で挫折した場合、合格率は意味を持たない
想像してみてください。
あなたが合格率45%という高い実績を誇る講座Aを、手頃な価格だからと申し込んだとします。
しかし実際に学び始めてみると、講師の話は単調で、難しい法律用語が並ぶばかり。
最初の1か月は気合で乗り切ったものの、2か月目には講義動画を再生するのが苦痛になり、3か月後にはテキストすら開かなくなってしまいました。
この場合、講座全体の合格率がどれだけ高くても、あなた自身が途中で学習をやめてしまった時点で個人的な投資収益率(ROI)はゼロになります。
結果として、支払った10万円は完全に無駄になってしまうのです。
公表合格率には見えない「離脱者」の存在
公表されている合格率は、あくまで「最後までやり遂げた受講生」だけを対象とした数字です。
その裏で、どれほど多くの人がモチベーションを失い、学習を途中でやめてしまったのかは、合格率からは一切わかりません。
だからこそ、講座選びで本当に重視すべきは「合格率」という結果の数字ではなく、
あなたを最後まで走り切らせてくれる学習プロセスの質なのです。
挫折経験がある人ほど「学習プロセス」を重視すべき
もしあなたが過去に独学で挫折した経験があったり、モチベーションを保つのが苦手だと自覚しているならなおさらです。
その場合、講座を選ぶときに見るべきなのは、合格率や価格ではありません。
「どうすれば最後まで学習を続けられるか」という視点こそが、合格への最短ルートとなるのです。
あなたは何にお金を払うのか?3社の価値提案(バリュープロポジション)を徹底解剖
価格の違いは、そのまま「提供される価値の違い」を表しています。
各社が設定した価格には、「私たちの講座は、受講生のこの課題を解決するために存在する」という明確なメッセージが込められています。
ここでは、資格スクエア、アガルート、フォーサイトの3社がどのような価値提案に基づいて価格を決めているのかを解き明かします。
アガルートの価値:確実な結果への投資
アガルートは、3社の中でも最も高額な価格帯に位置します。
この価格は、同社が提供する「圧倒的な合格実績」に対する対価です。
受講生が手に入れるのは、業界最高水準の合格率という客観的データが裏付ける安心感と信頼性。
つまり、アガルートを選ぶということは「最も成功確率が高い選択肢に投資する」という合理的な判断でもあります。
特に、データや実績を重視し、「コストよりも結果を優先したい」という人にとっては、非常に魅力的な選択肢です。
教材だけではなく、市場をリードするブランドを選ぶという心理的な満足感と、統計的な確実性を手に入れることができます。
フォーサイトの価値:コスパとリスク回避の両立
フォーサイトは、アガルートに匹敵する高い合格率を誇りながら、価格を10万円以下に抑えています。
さらに、条件付きではありますが「不合格時全額返金保証」というユニークな制度も提供しています。
フォーサイトが提供する価値は、「高い成功確率」と「低い経済的リスク」をバランスよく組み合わせた点にあります。
受講生は、手頃な価格で質の高い教材と合格実績を手にしながら、万が一不合格になった場合も金銭的な損失を最小限に抑えることができます。
コストを重視しつつも、「失敗したときのリスクも減らしたい」という人にとって、最も合理的で安心できる選択肢と言えるでしょう。
資格スクエアの価値:学習体験そのものへの投資
資格スクエアが提供する価値は、他の2社とは大きく異なります。
その核心は、同社が掲げる「森T講師による卓越した学習体験」に集約されます。
多くの受験生が挫折する原因は、法律の難しさではなく次の3つです。
- 退屈さ … 講義が単調で集中力が続かない
- 混乱 … 難解な専門用語が理解できず迷子になる
- モチベーションの低下 … 一人学習による孤独感
森T講師の講義は、これらの壁を打ち破るために設計されています。
劇場型講義
難解で抽象的な法律を、身近な例や巧みな話術で分かりやすく解説。
受講生は、まるで物語を楽しむように自然と法律の世界に引き込まれます。
ライブ感のある講義スタイル
講師の手元テキストを画面に映し出し、一緒にマーカーを引いたり書き込みを加えたりする形式。
これにより、一方的な授業が「一緒に学ぶ時間」へと変わり、孤独な学習にも一体感が生まれます。
もしあなたの最大の課題が「学習を継続できないこと」なら、資格スクエアはその課題を解決するための最適な投資先です。
資格スクエアの価格は、単なる「わかりやすい講義料」ではありません。
それは、あなたのモチベーションを維持し、最後まで走り切るための「挫折防止保険」に近いものです。
学習そのものが楽しくなれば、努力は苦行ではなくなります。
理解が深まることで、学習スピードも加速します。
資格スクエアに投資するということは、教材を購入するだけでなく、合格という結果を自然に引き寄せる「理想的な学習プロセス」そのものを手に入れるという意味なのです。
診断:あなたの最優先事項は?目的に合わせて選ぶ最適な講座
ここまで見てきたように、「誰にとっても最高の講座」というものは存在しません。
あるのは、「あなたにとって最適な講座」だけです。
そしてその答えは、あなたが何を最も重視するかによって変わります。
ここでは、目的別におすすめの選択肢を診断していきましょう。
実績重視タイプ:確かな結果を求めるならアガルート
もし、あなたの最優先事項が「確かな合格実績」であり、予算は後回しでも構わないという考えなら、アガルートが最も合理的な選択肢です。
アガルートは業界最高水準の合格率を誇り、その実績自体が何よりも雄弁な証拠となります。
この「確実性」に投資することで得られる安心感は、学習を継続する上で強力な精神的支えになるでしょう。
コスパ重視タイプ:合格可能性とリスクを両立したいならフォーサイト
もし、「高い合格の可能性」と「金銭的なリスク回避」を同時に求めるなら、フォーサイトが最適です。
高い合格率と手頃な価格、さらに返金保証制度という安心材料が揃っているため、
コストパフォーマンスとリスク管理の両面から見ても非常に合理的な選択肢といえます。
モチベーション重視タイプ:挫折を防ぎ、楽しく学びたいなら資格スクエア
もし、あなたの最大の不安が試験問題の難しさではなく、
「また退屈な勉強を始めて、途中でやめてしまうこと」であるなら、資格スクエアがぴったりです。
過去に挫折を経験したことがある人、または「学ぶこと自体が楽しくなければ続かない」と感じている人は、まさに資格スクエアが想定する「学習体験重視タイプ」に当てはまります。
このタイプにとって最も重要なのは、価格や統計データではありません。
学ぶ意欲をかき立て、困難な挑戦を「楽しい探求」に変えてくれる存在――つまり「学びのガイド」です。
森T講師の講義は、まさにそのガイド役として機能します。
難しい法律をわかりやすい物語へと変換し、孤独な学習を一体感のあるライブ体験に変えることで、挫折という最大のリスクに直接アプローチします。
資格スクエアを選ぶということは、単なる講座購入ではありません。
それは、自分の弱点を克服し、合格の可能性を最大化するための戦略的な自己投資なのです。
結論:資格スクエアは「高すぎる」のか、それとも「最も賢い投資」なのか
この記事では、「資格スクエアは高すぎるのではないか?」というシンプルな疑問から出発し、価格、合格率、そして各社が提供する本質的な価値を深く掘り下げてきました。
分析の結果たどり着いた答えは、次の一言に集約されます。
「高すぎるかどうかは、あなたが何を重視するかで全く変わる」
価値観によって変わる「正解」
- 実績という「結果」を最優先するなら、アガルートの価格は納得できる投資になります。
- リスク管理という「安全性」を重視するなら、フォーサイトの価格は非常に魅力的です。
- モチベーションという「学習プロセス」を重視するなら、資格スクエアの価格はむしろ合理的です。
資格スクエアは「続けられない」という最大の課題を解決するために設計された講座です。
もし、あなたがこれまでの学習で挫折を経験してきたなら、資格スクエアは単なる講座以上の価値を持つでしょう。
挫折防止こそ最大の費用対効果
合格を阻む最大の敵は、試験問題の難しさではなく「挫折」です。
途中でやめてしまえば、どんなに安い講座でも費用対効果はゼロになります。
だからこそ、挫折を防ぎ、最後まで走り切らせてくれる講座こそが、あなたにとって最高の費用対効果を生む投資になります。
資格スクエアは、まさにそのために作られた学習システムなのです。
最終判断はあなた自身の目で
文字だけでは、その価値を完全に伝えることはできません。
最終的な判断は、あなた自身が実際に体験して下すべきです。
価格表を眺めて悩むのは、もう終わりにしましょう。
「金額」ではなく「体験」を比較してください。
まずは資格スクエアの無料サンプル講義で、森T講師があなたの学習をどう変えてくれるのかを確かめてみてください。
その瞬間、あなたは価格以上の価値を自分の目で理解できるはずです。

