アガルート司法試験講座の評判は？行政書士からのステップアップに最適な理由と全額返金制度を徹底解説

司法試験予備校選びは、あなたのキャリアにおける重要な投資判断

行政書士として働いているあなたは、すでに法律実務の最前線で活躍されています。しかし、業務範囲の制限や収入の上限に、もどかしさを感じることはありませんか？契約書の作成はできても紛争時の交渉代理はできない、会社設立の定款は作れても登記申請は司法書士に依頼する必要がある。この壁を越えて、真の意味でワンストップのリーガルサービスを提供できる存在になるための鍵が、法律系資格の最高峰である弁護士資格です。

司法試験予備校の選択は、単なる教材選びとは根本的に異なります。多くが100万円を超えるその費用は、あなたのキャリアに対する重要な投資に他なりません。したがって、その評価は投資効果、リスク、そして得られるリターンという視点から慎重に行うべきです。

本記事では、数ある司法試験予備校の中から、特に高い合格実績を誇るアガルートアカデミー（以下、アガルート）に注目します。その評判、カリキュラム、そして最大の特徴である「合格時全額返金制度」を、キャリアアップを目指す行政書士の視点から徹底的に分析します。この記事を読み終える頃には、アガルートがあなたのキャリアを飛躍させるための最適な選択肢となるか、明確に判断できるはずです。

アガルートが行政書士のステップアップに最適な3つの理由

数ある選択肢の中で、なぜアガルートが特に行政書士からのステップアップを目指す方にとって有力な選択肢となるのでしょうか。その理由は、行政書士が抱える特有の課題を解決し、すでに持っている強みを最大限に活かせる設計にあります。

すでに持っている行政書士の知識を最大限に活かせる

司法試験合格に必要な勉強時間は「3,000時間から8,000時間」と言われており、これを聞いて不安になる方も多いでしょう。しかし、行政書士試験に合格しているあなたは、決してゼロからのスタートではありません。行政書士試験で培った知識は、この挑戦における最大の強みです。

司法試験と行政書士試験では、憲法、民法、商法、行政法といった主要科目が重複しています。すでに行政書士試験のために投資した600時間から1,000時間の学習は、決して無駄ではなく、司法試験合格への強固な土台となっています。

この点において、アガルートのカリキュラムは特筆すべき特徴があります。一部の初学者からは「講義のレベルが高い」「進むペースが速い」という声も聞かれますが、法律の基礎知識を持つ行政書士にとってはむしろメリットとなります。すでに習得している基礎的な内容に時間を費やすことなく、効率的に本質的な学習へと進めるよう設計されているため、多忙な実務家が最短で合格を目指す上で、極めて効率的な選択肢と言えます。

合格実績が証明する確かな信頼性：合格者占有率37.8%

講座を選ぶ際に最も重視すべきなのは、最終的な成果、つまり「合格」という結果です。この点において、アガルートは客観的なデータでその効果を示しています。

最新の令和6年度司法試験において、合格者1,599名のうち602名がアガルートの受講生であり、その合格者占有率は37.8%に達しています。これは、合格者の3人に1人以上がアガルートの講座を利用して合格を勝ち取っていることを意味し、講座の品質と効果を裏付ける強力な証拠です。

もちろん、この占有率の算出方法に関する詳細な内訳は公表されておらず、その点は留意する必要があります。しかし、この高い実績は、数多くの合格者から寄せられる「コンパクトで質の高いテキスト」や「充実したサポート体制」といった好意的な評判と合わせて考えると、アガルートのプログラムが高いレベルで機能していることを示しています。

全額返金制度が投資リスクを最小限に抑える

約130万円という高額な講座費用は、万が一不合格だった場合に回収できない重大なリスクを伴います。この金銭的リスクへの懸念は、多くの挑戦者の足かせとなっています。

アガルートが提供する「合格時全額返金制度」は、この問題を根本から解決する画期的な仕組みです。これは単なる割引キャンペーンではありません。投資における最大のリスクである「資金の損失」を回避できる、リスク管理の仕組みなのです。

この制度を利用すれば、合格という目標を達成した場合、投下した受講料（税抜）が全額返還され、実質的に無料で最高品質の教育を受けられたことになります。つまり、成功した場合の投資効果は計り知れません。一方で、万が一不合格であったとしても、損失は時間と労力に限定され、最大の懸念であった金銭的な損失を回避できます。このリスクとリターンの構造は、キャリアアップを真剣に考えるプロフェッショナルにとって、他に類を見ないほど魅力的な条件と言えるでしょう。

実際の受講生の声から見る、アガルートのメリットとデメリット

どんな選択をする際も、対象の長所と短所を公平に評価することが重要です。ここでは、実際の受講生の声に基づき、アガルートの優れた点と、事前に認識しておくべき注意点を客観的に分析します。

受講生が高く評価するポイント：教材とサポートの質

アガルートの評判を調査すると、特に教材の質とサポート体制に関して、圧倒的に肯定的な評価が目立ちます。

教材の質

受講生から最も高く評価されているのが、教材のクオリティです。テキストは「合格に必要な論点が網羅されているにも関わらず、コンパクトにまとまっている」と評され、効率的な学習を可能にします。また、全ページフルカラーで、特に「刑法の図が秀逸」といった声に代表されるように、視覚的な理解を助ける工夫が随所に施されています。メモを書き込みやすいように余白が十分に確保されている点も、情報を一元化したい学習者にとっては大きなメリットです。

サポート体制

通信講座でありながら、サポートが手厚い点も強みです。オンラインでの質問制度は最大100回まで利用可能で、論文式試験対策の要となるオンライン添削は最大206通も受けられます。これは業界でもトップクラスの充実度であり、孤独になりがちな受験勉強において、確かな道しるべとなります。

人気講師と講義

工藤北斗講師をはじめとする実力派講師陣による講義も高い人気を誇ります。ただ知識を伝えるだけでなく、適度な雑談を交えながら受講生のモチベーションを維持する工夫がなされており、「最後まで楽しく学習を続けられた」という声も少なくありません。

事前に知っておきたい注意点：価格とシステムの課題

一方で、アガルートにはいくつかの注意すべき点も存在します。これらを事前に把握しておくことが、後悔のない選択をするために不可欠です。

価格の高さ

最大のネックは、その価格設定です。全額返金制度の対象となる「予備試験最短合格カリキュラム/フル」は、2027・2028年合格目標のコースで1,298,000円（税込）と、通信講座としては最高水準の価格帯にあります。これは紛れもなく大きな投資であり、その価値を確信できる場合にのみ許容できる金額です。

システムの使いにくさ

学習システムに関していくつかの課題が指摘されています。特に、一部の講義動画で「チャプターごとに音量バランスがバラバラで聞きづらい」という音質の問題や、オンライン教材である「デジタルブックの操作性が悪く、マーカー機能などが使いにくい」といった声が挙がっています。

模試の不在

アガルートは、自身の全国的な立ち位置を客観的に測るための大規模な公開模試を提供していません。そのため、実力を試したい場合は、別途他社の模試を受験する必要が出てくる可能性があります。

これらの長所と短所をまとめたのが、以下の評判サマリーです。

カテゴリ	高評価（メリット）	注意点（デメリット）
費用対効果	合格時全額返金制度により投資リスクを大幅に軽減可能	業界トップクラスの高価格帯（約130万円）
教材	合格に必須の論点を網羅したコンパクトで質の高いフルカラーテキスト	テキストの分量が多く、働きながらの消化には覚悟が必要
講義	カリスマ講師による分かりやすい解説、本試験に近い質の高い答練	一部の講義で音質が悪く、音量が不安定との指摘あり
サポート	オンラインでの質問制度や論文添削が充実している	全国規模の公開模試が提供されていない
学習システム	スマホアプリも提供され、スキマ時間の学習が可能	デジタルブックの操作性が悪いという声がある

全額返金制度を徹底解説：適用条件と手続きのすべて

アガルートの最大の魅力である「全額返金制度」は、そのインパクトの大きさゆえに、適用条件を正確に理解することが極めて重要です。これは単なる特典ではなく、厳格な条件が定められた契約です。ここでは、その詳細を一つずつ解説していきます。

返金対象となる試験と講座

まず、最も重要な二つの要素を確認しましょう。

対象となる試験

全額返金の条件となるのは、司法試験本試験ではなく、その前段階である「司法試験予備試験」の最終合格です。これは非常に重要なポイントであり、目標設定を明確にする上で必ず押さえておく必要があります。

対象となる講座

すべての講座が返金対象ではありません。例えば、2027・2028年合格目標のコースでは、「予備試験最短合格カリキュラム/フル」が対象ですが、価格が少し安い「/ライト」のコースは対象外となります。申し込みの際には、必ず公式サイトで対象講座の正式名称を確認してください。

返金を受けるために必要な3つの条件

全額返金を受けるためには、アガルートが定める以下の条件をすべて満たす必要があります。

1. 合否通知書データの提出

これは、予備試験に合格したことを証明するための基本的な要件です。

2. 合格体験記の提出

自身の学習方法や講座の感想などを、指定された形式で詳細に記述した体験記を提出します。

3. 合格者インタビューへの出演

これが最も重要な条件であり、最大のハードルとなり得ます。このインタビューは、顔出し・実名での出演が必須であり、撮影された映像はアガルートの公式サイトや広告宣伝物で広く公開されることに同意する必要があります。

プライバシーを重視する方や、勤務先の規定などで顔と実名を公にできない方にとっては、この条件は受け入れがたいかもしれません。その場合、インタビュー出演が不要な「合格お祝い金5万円」の制度を選択することも可能です。これは、全額返金かプライバシーか、というトレードオフを検討する上で重要な選択肢となります。

知っておくべき税務上の取り扱い

最後に、金銭面の極めて重要な事実を理解しておく必要があります。アガルートの「全額返金」は、法的には消費者契約における返金とは異なり、合格体験記やインタビュー出演に対する「原稿料または講演料」として支払われます。

これが意味するのは、この支払いが所得税法上の「報酬」に該当し、源泉徴収の対象となるということです。したがって、実際にあなたの口座に振り込まれる金額は、講座の税抜価格から源泉所得税額が差し引かれたものになります。この税務上の扱いを事前に理解しておくことは、資金計画を立てる上で不可欠です。

以下のチェックリストは、これらの複雑な条件を整理し、自身がすべての条件を満たす意思と能力があるかを確認するためのツールです。

チェック項目	条件詳細	関連情報・注意点
□ 対象講座の受講	「予備試験最短合格カリキュラム/フル」など、指定のコースであること	「/ライト」コースは対象外。購入前に必ず公式サイトで確認
□ 対象試験の合格	司法試験予備試験に、指定の合格目標年度内に合格すること	司法試験本試験の合格ではない点に注意
□ 書類の提出	合格通知書、顔写真、論文再現答案、口述再現レポート等を提出	申請期間は合格発表から1ヶ月以内など、期限が厳しい
□ 合格体験記の執筆	指定の形式で、学習方法などに関する詳細な体験記を提出	内容によってはアガルート側で修正・利用されない場合がある
□ 最重要：インタビュー出演	顔出し・実名でZoom等によるインタビューに応じ、その映像が公開されることに同意	これが最大のハードル。プライバシーを重視する場合は「お祝い金」制度を検討
□ 税務処理の理解	返金額は「講演料」として扱われ、源泉所得税が差し引かれた額が振り込まれる	単なる返金ではなく、所得として扱われることを理解する必要がある

アガルートへの投資は正しい選択か？最終判断のポイント

これまでの分析を踏まえ、最終的な判断を下しましょう。アガルートの司法試験講座は、あなたのキャリアにとって価値ある投資となるのでしょうか。

初期投資と期待できるリターンの比較

まず、投資の全体像を整理します。

初期投資

「予備試験最短合格カリキュラム/フル」の受講料として、約130万円（税込）の初期投資が必要です。これは決して小さな金額ではありません。

期待できるリターン

一方で、得られるリターンは計り知れません。金銭面では、行政書士の平均年収550万～750万円に対し、弁護士は800万～1,200万円、独立開業すれば3,000万円以上も視野に入るという飛躍的な向上が見込めます。それ以上に重要なのは、業務範囲の制約から解放され、相談から紛争解決までを一貫して担える法律のプロフェッショナルとしての地位と信頼を確立できるという、金銭では測れないリターンです。

返金制度の本質：本気度を試される仕組み

ここで、アガルートのビジネスモデルの本質について考えてみましょう。顔出し・実名でのインタビューという厳しい返金条件は、単なるハードルではありません。これは、受講者を選別するための意図的な仕組みと捉えることができます。

この制度は、「もしかしたら合格できるかもしれない」という淡い期待を持つ層ではなく、「私は必ず合格する。そして、その成功の証として自らの顔と名前を公にすることを厭わない」という強い意志と自信を持つプロフェッショナルを惹きつけるように設計されています。つまり、この制度は、本気でキャリアアップを目指す行政書士の本気度を試す仕組みなのです。

この問いに、あなたはどう答えるでしょうか。「あなたは、自分の合格に賭け、その成功の証として顔と名前を公表する覚悟があるか？」この問いに「はい」と即答できるのであれば、アガルートが提示するリスク・リターンの構造は、あなたにとって最適である可能性が極めて高いと言えます。