最初の選択が、合格への道を決める
行政書士試験を目指し、多くの通信講座の中からフォーサイトを選んだあなたは、すでに大きな一歩を踏み出しています。
フォーサイトの合格率は全国平均を大きく上回り、2023年度は全国平均の3.25倍となる45.45%を記録しました。
これは、フォーサイト独自の「合格点主義」という効率的な学習戦略が、確かな成果を上げている証拠です。
しかし、ここで多くの受験生が最初に直面するのが、「バリューセット1・2・3」という3つのプランの選択です。
この選択は、単なる価格や教材の量の違いではありません。
それは、あなたの学習スタイル・リスクへの考え方・最終的な合格率にまで影響する、極めて重要な戦略的判断なのです。
一般的な情報サイトは公式情報をそのまま紹介するだけにとどまりますが、本記事では違います。
ここでは、フォーサイトを「効率を最大化するための投資対象」と捉え、各バリューセットの真の価値を投資対効果(ROI)という視点で徹底分析します。
単に「何が含まれているか」を解説するのではなく、「追加投資がどのように合格可能性を高めるのか」を論理的に解き明かしていきます。
この記事を通して、あなたが抱えている
「どのセットを選べば、時間もお金も無駄にせず、最短で合格できるのか?」
という根本的な疑問に、明確な答えを示します。
まずは3つのバリューセットの特徴を一覧表で確認し、全体像を把握することから始めましょう。
それが、最適な選択への第一歩となります。
表1:フォーサイト行政書士講座 バリューセット比較
| バリューセット名 | 価格(税込) | 主要な講座内容 | 総講義時間(目安) | 質問回数 | 全額返金保証 |
|---|---|---|---|---|---|
| バリューセット1 | ¥66,800 | 基礎講座、過去問講座 | 約69時間 | 10回 | 対象外 |
| バリューセット2 | ¥76,800 | 基礎講座、過去問講座、直前対策講座 | 約74時間 | 15回 | 対象外 |
| バリューセット3 | ¥94,800 | 基礎講座、過去問講座、直前対策講座、答練講座、過去問一問一答演習 | 約84時間 | 20回 | 対象 |
- バリューセット2は直前対策講座が追加され、試験直前期の不安を解消できる構成。
- バリューセット3は答練講座と一問一答演習に加え、全額返金保証が付いた最上位プラン。
バリューセット1:コストを最小限に抑える「ミニマリスト向けプラン」
バリューセット1は、フォーサイトが提供する最もシンプルな基本プランです。
最大の魅力は、66,800円という圧倒的な低価格。
内容は「基礎講座」と「過去問講座」のみで構成されており、まさに合格に必要な最低限の教材だけをそろえたミニマリスト仕様と言えます。
このセットが向いている人
バリューセット1は、以下のような受験者に適しています。
- 予算を厳しく管理したい人
できるだけ初期費用を抑えて学習を始めたい方。 - 独学経験が豊富な自信家
過去に他の資格試験を独学で突破した経験があり、
市販教材を組み合わせて自分で学習計画を立てることに慣れている方。
特に直前期に必要な対策が自分で判断できる人に向いています。
注意すべき「隠れたコスト」
低価格というメリットの裏側には、多くの初学者が見落としがちな落とし穴があります。
それは、試験直前期の対策をすべて自分で準備しなければならないという点です。
バリューセット1には、直前期に大きな効果を発揮する
- 「直前対策講座」
- 本番形式で演習できる「ペースメーカー答練講座」
が含まれていません。
つまり、フォーサイトが設計したカリキュラムに意図的な“空白期間”ができることになります。
この空白を埋めるためには、以下のような市販教材を自分で選び、学習計画に組み込む必要があります。
- 予想模試
- 記述式問題集
- 一般知識対策用テキスト
- 例:「合格革命 行政書士 肢別過去問集」など
教材選びや活用法を考える時間的コストも加わるため、最初の費用が安くても、
最終的には総コストが予想以上に増える可能性があります。
戦略的な判断ポイント
バリューセット1は、コスト重視の優れた選択肢ではありますが、
これは「直前期対策も含めてすべて自己管理できる」という自信と計画がある場合に限られます。
もし直前期に不安を抱えたまま市販教材を探すことになれば、
初期費用を節約したつもりが、結果的にバリューセット2との差額(1万円)以上のコストが発生することもあり得ます。
「自分で完全に管理できるか」を冷静に見極めることが、後悔しない選択のカギとなります。
バリューセット2:合格率を大きく引き上げる「戦略的投資」
バリューセット2は、価格と内容のバランスが最も優れている標準プランです。
価格は76,800円で、バリューセット1にわずか1万円を追加するだけで「直前対策講座」がセットに加わります。
この1万円は、単なる教材の追加費用ではありません。
「合格の可能性を飛躍的に高める戦略的な投資」と言えるでしょう。
これから、その理由を具体的に解説していきます。
このセットがおすすめの人
バリューセット2は、多くの受験生にとって最適な選択肢です。特に次のような方に向いています。
- 費用対効果を重視するタイプ
最高額のプランに飛びつくのではなく、
「投資したお金に対して、合格率というリターンがどれだけ得られるか」を冷静に判断したい方。 - 直前期の不安をなくしたい初学者
試験が近づくにつれて、
「何を優先的に勉強すべきか分からない」という迷いを感じやすい方。
実績あるカリキュラムに沿って、安心して最後まで走り抜けたい人。
直前対策講座が生む3つの大きな価値
バリューセット2の最大の魅力は、追加される「直前対策講座」にあります。
この講座は1つの教材ではなく、目的がはっきりと分かれた3つのモジュールで構成されています。
この3つがそろうことで、バリューセット1では生まれてしまう直前期の“空白期間”を完全に埋め、合格への道筋を確かなものにします。
1. 価値その1:記述式攻略に特化した「記述問題対策編」
行政書士試験で最も合否を左右するのが、配点が高い記述式問題です。
「記述問題対策編」は、この記述式に完全特化した問題集で、多くの合格者から「これがあったから合格できた」と評されるほどの評価を得ています。
- 内容
行政法・民法の記述式問題を全75問収録。
本試験の出題比率を忠実に再現したフォーサイト独自の構成です。 - 戦略的価値
過去問だけでは見えない「出題者が本当に求めている答え」を読み解く力を養成します。
多様なオリジナル問題に取り組むことで知識を柔軟に使いこなせるようになり、本番での高得点獲得に直結。
多くの受験生が苦手とする記述式で一歩抜きん出ることができれば、それは合格への最短ルートとなります。
2. 価値その2:スキマ時間を最大活用する「択一対策編」
社会人や学生にとって、まとまった学習時間を確保するのは簡単ではありません。
「択一対策編」は、そんな悩みに対するフォーサイトの解答です。
- 内容
全科目から厳選した1,000問の一問一答形式問題集。 - 戦略的価値
この教材は、フォーサイトのeラーニングシステム「ManaBun」と併用することで真価を発揮します。
通勤電車の中、昼休み、就寝前の10分――ちょっとした時間を使い、スマホひとつで集中演習が可能です。
繰り返し問題を解くことで、知識の定着を確認しつつ苦手分野を徹底的につぶすことができ、効率的な学習スタイルを実現します。
3. 価値その3:足切りリスクを回避する「基礎知識対策編」
行政書士試験では、法令科目で高得点を取っても、
一般知識等科目で基準点(14問中6問以上)を下回ると不合格になる「足切り」制度があります。
「基礎知識対策編」は、このリスクを回避するための保険のような教材です。
- 内容
最新の社会情勢や法改正を反映した、基礎知識科目専用テキスト。 - 戦略的価値
出題範囲が広く、対策が難しい科目を直前期に効率よく総ざらいできます。
たった数点の差で落ちるリスクを最小限に抑えられるため、精神的な安心感を得られる必須ツールといえるでしょう。
戦略的判断
バリューセット2に1万円を追加投資することは、単なる教材の追加購入ではありません。
それは以下3つの戦略的成果を得るための投資です。
- 記述式対策で高得点を狙う
- スキマ時間を活用して効率的に学習する
- 足切りリスクを最小限に抑える
これにより、学習効率と精神的安定感が大幅に向上し、合格可能性そのものが飛躍的に高まります。
そのため特別な理由がない限り、多くの受験生にとってバリューセット2が最も費用対効果の高い選択肢となります。
バリューセット3:絶対合格を狙う「フル装備パッケージ」
フォーサイトの最上位プラン。価格は ¥94,800(=バリューセット2に +¥18,000)。
追加の演習講座に加え、フォーサイトの象徴でもある全額返金保証が付くのが最大の特徴です。
このプランの核は、①実戦力の強化 と ②リスクヘッジ の両立にあります。
このセットがおすすめの人
- 万全の体制で本番に臨みたい人(完璧主義タイプ)
使える教材・機能はすべてそろえ、模試で仕上げてから試験に行きたい。 - 金銭的リスクも最小化したい人(慎重派)
もし不合格でもダメージを抑え、学習不安を減らしたい。
このセットで得られる2つの核心価値
1) 実戦力の強化(演習の質×量)
- 定期実施の答練(ハーフ模試)で本番形式の総合演習を積み重ねられる
- 科目横断・時間配分・プレッシャー耐性まで鍛えられ、得点の再現性が高まる
- 一問一答演習と組み合わせることで、弱点つぶしの回転速度が上がる
- 表1のとおり質問回数も最大20回に増え、詰まりを解消しやすい
2) リスクヘッジ(全額返金保証)
- 厳格な条件付きだが、要件を満たせば受講料の全額返金が狙える
- 「やるべき基準」が明確になり、学習のコミットメントが自然に高まる
- 結果として、途中で失速しにくい学習フレームを手に入れられる
- 返金条件の詳細は後述セクションで解説
追加の¥18,000で「模試×運用設計×返金保証」という合格直結の3点セットを得るプラン。
「最後の伸び」を確実に作りたい、あるいは金銭面の不安も同時に減らしたい人にフィットします。
深掘り分析1:「ペースメーカー答練講座」―本番シミュレーションの決定版
バリューセット3で追加される目玉コンテンツが「ペースメーカー答練講座」です。
これは、他の演習教材とは一線を画す、本番さながらの環境で学習できるトレーニングプログラムです。
- 内容
本試験(60問)を半分に圧縮した30問構成のハーフ模試を全7回分収録。
4月から月1回のペースで実施し、回を重ねるごとに難易度が基礎から本試験レベルへ段階的に上がる仕組みです。 - 戦略的価値
過去問講座が「テーマ別知識の習得」、直前対策講座が「問題形式ごとのスキル強化」を目的としているのに対し、
この答練講座は「本番同様の総合力を鍛える」ことに特化しています。
複数科目をランダムに出題することで、時間配分やプレッシャー下での判断力を鍛錬。
定期的に実力を測定して弱点を客観的に把握することで、常に最適な学習計画を維持できます。
まさに、本番で最大限のパフォーマンスを発揮するための極めて実践的なシミュレーションです。
深掘り分析2:「全額返金保証」の実態と厳しい条件
バリューセット3最大の特徴である全額返金保証。
しかしこれは、単なる安心材料ではなく、極めて厳しい条件付きの制度です。
ここでは、その実態を完全公開します。
返金を受けるには、次の5つの条件をすべて満たす必要があります。
- すべての確認テストで100点を取ること
- 講義理解度を測るテストで、難易度は高くありませんが全単元で満点が必須。
- 何度でも再挑戦可能ですが、学習の網羅性と誠実さが問われます。
- 模試(学力テスト)で上位成績を取ること
- 本試験の約3週間前にeラーニング上で実施される模試で、
全受講生中の上位23~26%以内に入る必要があります。 - これは、合格圏内にいることを客観的に証明する条件です。
- 本試験の約3週間前にeラーニング上で実施される模試で、
- 本試験で「惜しくも不合格」であること
以下の両方を満たした場合のみ対象となります。- 合格基準点の85%以上を獲得(例:合格点が180点なら153点以上)
- 一般知識科目で足切り基準点(24点)以上を獲得 → つまり、153点~179点の範囲という極めて限定的な条件です。
- 必要書類を期限内に提出すること
- 合格発表後14日以内に、試験結果通知書のコピーや本人確認書類を提出。
- 教材一式を自己負担で返送すること
- テキスト、問題集、DVDなどをすべて揃えて返送する必要があります。
- 書き込みはOKですが、1点でも欠けると対象外です。
戦略的判断:返金保証の本当の価値
これらの条件を見ると、返金を受けること自体が非常に難しいことがわかります。
しかし、この制度の本当の価値は「返金」ではありません。
本当の狙いは、受講生を合格レベルまで強制的に引き上げること。
- すべてのテストで満点を取る
- 模試で上位2割に入る
- 本試験で合格点まであと一歩というレベルに到達する
これらをクリアしようと本気で学習を続けた場合、その結果はほぼ確実に「合格」に直結します。
つまり、この制度は「返金を得るため」ではなく「合格を必然にするため」の仕組みなのです。
自分を妥協させない強力なペースメーカーとして働き、最後まで走り抜くモチベーションを維持します。
バリューセット3を選ぶということは、返金を期待する投資ではなく、
「合格せざるを得ない学習環境に身を置く」という決意表明です。
費用対効果を大きく変える「教育訓練給付制度」
これまで、各バリューセットの内容や戦略的な価値を解説してきました。
しかし、最終的にどのセットを選ぶかを決める前に、必ず確認しておきたい重要な制度があります。
それが、「一般教育訓練給付制度」です。
この制度を利用できるかどうかで、実際に支払う負担額、つまり費用対効果が大きく変わります。
制度の概要
この制度は、一定の条件を満たす雇用保険加入者(または過去に加入していた方)が、厚生労働大臣指定の講座を修了した場合に適用されます。
受講料の20%(上限10万円)が、ハローワークから支給される仕組みです。
フォーサイトの行政書士講座は、バリューセット1・2・3すべてが対象講座に指定されています。
そのため、該当者は受講料の一部を給付金として受け取ることができます。
教育訓練給付制度適用後の実質負担額
| バリューセット名 | 通常価格(税込) | 給付額(20%) | 実質負担額 |
|---|---|---|---|
| バリューセット1 | ¥66,800 | ¥13,360 | ¥53,440 |
| バリューセット2 | ¥76,800 | ¥15,360 | ¥61,440 |
| バリューセット3 | ¥94,800 | ¥18,960 | ¥75,840 |
- 価格が高いセットほど給付額も増えるため、実質負担額の差はさらに縮まります。
- 制度を使えるかどうかは、最寄りのハローワークで確認可能です。
この制度を活用できるか否かで、同じ講座でも「実際に払う金額」は大きく異なります。
もし対象であれば、より上位のバリューセットを実質的にお得な価格で選ぶことが可能になります。
この表から分かる重要なポイントは、給付制度を利用すると価格が高いプランほど割引額が大きくなるということです。
そのため、結果的に上位プランほど割安感が増す仕組みになっています。
たとえば…
- 通常価格では、バリューセット1と3の差額は28,000円。
- しかし、給付制度を適用するとその差は22,400円まで縮小します。
さらに注目すべきは、バリューセット2と3の差額が14,400円にまで小さくなる点です。
このわずかな差額で、
- 「ペースメーカー答練講座」
- 「全額返金保証」という強制的な合格フレームワーク
が手に入ると考えれば、バリューセット3の魅力は一気に高まります。
注意点:返金保証と給付制度は併用不可
1つだけ重要なルールがあります。
もしバリューセット3を受講し、全額返金保証で返金を受けた場合は、
教育訓練給付制度による給付金を受け取ることはできません。
制度活用の確認方法
自分がこの制度の対象者かどうかは、最寄りのハローワークで確認可能です。
給付制度を使える場合、当初は通常価格で迷っていたプランでも、
実質負担額を考慮するとより上位プランが有力な選択肢になる可能性があります。
結論:あなたに最適なバリューセットはこれだ
ここまで、フォーサイト行政書士講座の3つのバリューセットについて、
価格・内容・戦略的価値・公的制度という4つの視点から詳しく分析してきました。
最終的に「これが全員にとって最高」というプランは存在しません。
最適な選択は、あなたの学習スタイル・予算・試験への考え方によって決まります。
以下は、タイプ別におすすめのバリューセットをまとめた診断ガイドです。
自分に最も近い考え方を選び、その根拠を確認してみましょう。
表3:タイプ別・最適バリューセット診断
| あなたの状況・考え方 | 最適な選択 | その理由 |
|---|---|---|
| 初期投資をできるだけ抑えたい。 直前期は市販教材で自力管理できる自信がある | バリューセット1 | 基礎と過去問演習に絞り、最低限のコストで学習開始可能。ただし直前期の教材選定・計画立案は完全に自己責任。 |
| 費用対効果を最重視したい。 必要なツールを揃え、試験直前期に不安を残したくない | バリューセット2 | 追加投資1万円で、記述式対策・スキマ時間活用教材・足切り対策がすべて揃う。バランス重視の戦略的プラン。 |
| 万全を期したい。 演習量を最大化し、金銭的リスクも軽減したい | バリューセット3 | 定期模試で実践力を鍛えつつ、全額返金保証が学習への強制力に。合格を目指すための完全パッケージ。 |
| 教育訓練給付制度を使える。 上位セットが実質的に割安に感じる | バリューセット3 | 給付金で実質負担額が減少。バリューセット2との差が縮まり、プレミアム機能(答練・返金保証)がより魅力的に。 |
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あなたの進むべき道は見えてきましたか?
フォーサイトの掲げる「合格点主義」は、満点を目指すのではなく、
合格点を効率よく取るための戦略的学習です。
最適なバリューセットを選ぶことは、効率的な学習航海を始めるための羅針盤を手に入れることに他なりません。
プランを決めたら、次はフォーサイト全体を俯瞰できる完全レビュー記事で最終確認をしましょう。
- 講師陣の教育理念
- eラーニングシステム「ManaBun」の活用法
- 他社講座との徹底比較
これらを確認することで、購入判断に迷いがなくなります。
あなたの賢明な選択が、最短ルートでの行政書士合格へとつながることを願っています。

