“なんとなく申し込む”のはもったいない?講座選びは割引制度の活用から始まる
行政書士試験の対策講座は、決して安い買い物ではありません。数万円から十数万円に及ぶ受講料を支払う以上、「自分にとって最も費用対効果が高いタイミングで申し込む」ことは、学習戦略の一部として極めて重要です。
近年では、主要な通信講座や予備校が、年間を通じてさまざまな割引キャンペーンを実施しています。中には、合格すれば全額返金される制度や、再受講・他校からの乗り換えで大幅割引が適用されるケースも。これらは単なる値引きではなく、「講座の設計思想」や「ターゲット層」を反映した戦略的な価格設定と見ることができます。
本記事では、主要な行政書士講座7社の割引制度を網羅的に比較・分析し、それぞれの特徴や最適な申し込み時期を明らかにします。割引の仕組みを正しく理解することで、講座選びの視点が「価格の安さ」から「最終的な実質コストの最小化」へと変わるはずです。
予算を抑えつつ、合格への最短ルートを歩むために――
まずは、割引制度を“戦略的に使いこなす”視点から始めてみましょう。
1.1 アガルート|「合格すれば受講料0円」圧倒的コスパの合格特典と割引制度
アガルートアカデミーは、行政書士試験講座の中でも特に「合格後の全額返金制度」が際立つ存在です。
この制度は、所定のカリキュラムを修了し、当該年度の行政書士試験に合格した場合、支払った受講料がまるごと返金されるというもの。まさに“合格すれば実質無料”というインパクトの強い仕組みです。
加えて、下記のような多様な割引制度を通年で展開しており、条件を満たせば組み合わせによって30%前後の割引も実現可能です。
主な割引制度と特徴
- 早期割引(6月頃〜翌年3月末)
→ 翌年度の合格目標コースが10%OFFで先行販売されます。 - アウトレットセール(1月〜6月頃)
→ 試験直前期に、当該年度向け講座が10%OFFで提供されます。 - 合格特典(全額返金 or ギフト券5万円相当)
→ 合格者は、受講料全額返金またはAmazonギフト券のいずれかを選択可能。 - 再受講割引(20%OFF)
→ 過去に同講座を受講していれば適用可。 - 他校乗り換え割引(20%OFF)
→ 他校の受講歴がある方に適用。 - 受験経験者割引(10%OFF)
→ 過去に行政書士試験を受験していればOK(受験票などの提出が必要)。 - グループ・紹介割引(10~20%OFF)
→ 家族紹介、友人紹介、複数人での同時申込など。
最もお得な申込タイミングは?
本気で合格を狙う方にとって最も経済合理性が高いのは、やはり「合格特典(全額返金)」の活用です。
初期費用は発生しますが、最終的な実質負担が0円になるこの制度は、他社を含めた全講座の中でも突出した存在です。
一方、初期投資額を抑えたい方は、「早期割引」や「アウトレットセール」をベースに、再受講割引や乗り換え割引を重ねることで、最大約30%の割引が可能になります。
注意点
- 合格特典の適用条件として、合格体験記の提出や写真付きインタビューへの協力が求められる場合があります。事前に利用規約をよく確認しましょう。
- 割引制度の併用可否は複雑で、講座によって異なる場合もあるため、申し込み前に公式サイトのQ&Aやサポート窓口での確認をおすすめします。
アガルートは「結果にコミットする」設計思想が明確な講座です。
自分の学習スタイルや合格への自信に応じて、賢く制度を活用していきましょう。
1.2 フォーサイト|「資料請求で1万円割引」から始める賢い講座選び
フォーサイトの行政書士講座は、割引制度が非常にシンプルで分かりやすく、特に初めて通信講座を検討する受験生にとって親しみやすい仕組みが整っています。
なかでも特筆すべきは、無料資料請求をするだけで10,000円割引クーポンがもらえるという制度です。クーポンはメールで届き、そのまま講座申込時に適用するだけで受講料が1万円割引に。申し込みのハードルを下げる導線として非常に強力です。
主な割引制度と特徴
- 資料請求割引(通年)
→ 無料資料請求を行うことで、受講料が10,000円OFFになるクーポンが取得できます。 - 期間限定キャンペーン(不定期)
→ 「夏のチャレンジキャンペーン」「試験お疲れ様キャンペーン」などが実施されることがあります。割引額は3,000〜6,000円が中心。 - 教育訓練給付制度(通年)
→ 対象講座(バリューセット1〜3)を受講し、所定の条件を満たせば、受講料の20%(上限10万円)がハローワークから支給されます。 - 全額返金保証制度(不合格時)
→ 最上位講座「バリューセット3」限定で、不合格の場合に受講料を全額返金。ただし、受講条件・提出課題の達成など厳格な要件あり。 - ダブルライセンス割引
→ フォーサイトの別講座を過去5年以内に受講していれば割引対象。 - 合格特典(Amazonギフト券)
→ 合格体験記やアンケートを提出すると最大2,000円分のギフト券がもらえます。
最もお得な申込タイミングは?
フォーサイトの場合、最も割引額が大きいのは「資料請求による10,000円OFF」です。
これは年間を通じて常時利用可能な制度で、他の季節キャンペーンよりも確実に高い割引率が得られるため、「思い立ったらすぐ申し込む」スタイルとの相性が抜群です。
教育訓練給付制度を利用できる方は、さらに受講料の20%が支給されるため、実質的な費用負担はさらに軽減されます。
注意点
- クーポンには有効期限があるため、取得後は早めの申し込みが推奨されます。
- 「全額返金保証制度」は、eラーニングの成績要件など厳しい条件があります。詳細は公式サイトでの確認が必須です。
- 「教育訓練給付制度」と「全額返金保証」は併用不可。どちらを選ぶかは慎重に判断しましょう。
フォーサイトの割引制度は「複雑さがないこと」が最大の魅力です。
初期費用を少しでも抑えたい方は、まず資料請求から始めてみましょう。
1.3 スタディング|キャンペーンとクーポンの“重ね技”で最大15,000円以上OFFも可能に
スタディングの行政書士講座は、頻繁に実施されるキャンペーンと割引クーポンを組み合わせて使える点が大きな魅力です。
他社と比べて「割引が常に何かしらある」という印象を与える仕組みで、割引額の最大化を狙う戦略的な受講者には特に人気があります。
主な割引制度と特徴
- 期間限定キャンペーン(例:夏・年末年始・新年度)
→ 割引額はキャンペーンによって異なり、2,200円~13,000円まで幅広く設定されています。
→ 実施時期の傾向は2月・5月・7〜8月・10〜11月・12〜1月など、ほぼ年間を通じて稼働。 - 割引クーポン(キャンペーンとの併用可能)
→ 無料会員登録で10%OFFクーポンが配布されるほか、期間限定で15%OFFの「激レアクーポン」が登場することも。
→ このクーポンはキャンペーン価格に“上乗せ”して使えるのが最大の強み。 - 学割(学生証明が必要)
→ 大学生・高校生・専門学生を対象に、20~30%OFFという非常に高い割引率を提供。
→ 学生限定のため該当者は必ず確認すべき制度です。 - 再受講割引(スキルアップ割引)
→ スタディングの過去受講歴がある場合、次年度講座を「更新版」として割引価格で受講可能。 - 合格お祝い金制度
→ 合格者には10,000円の進呈あり(所定の条件と手続きが必要)。
最もお得な申込タイミングは?
最も割引効果が高くなるのは、大型キャンペーン(例:5,500円OFF)と15%OFFクーポンが重なるタイミングです。
たとえば、定価69,400円の講座がキャンペーンで63,900円に値下げされ、さらに15%OFFクーポンを適用すると、実質54,315円で購入可能になります。
この場合、合計15,000円以上の割引が実現しており、スタディングの最大の強みが発揮される瞬間です。
この仕組みは、「今逃したら損かもしれない」という機会損失の不安(FOMO)を巧みに活用したマーケティング戦略とも言えます。
注意点
- 15%OFFクーポンは常時発行ではなく、不定期かつ短期間のみ配布されることがあります。キャンペーンメールやマイページの通知をこまめに確認しましょう。
- クーポンの適用は購入手続きの最終画面での入力が必要です。忘れると割引が適用されないので要注意。
- 学習開始が遅れると合格可能性にも影響するため、「最安値を待ちすぎる」のは本末転倒になりかねません。割引と学習スケジュールのバランスを意識しましょう。
スタディングは、「なるべく費用を抑えたいけれど、一定の学習環境とサポートも欲しい」という受験生にとって、
非常にコスパの高い選択肢となり得ます。タイミングを見極めて、賢く申し込みましょう。
1.4 資格スクエア|森T講座受講者は再受講で50%OFF!“囲い込み型”割引戦略を読み解く
資格スクエアの行政書士講座は、「森T」こと森広志講師のカリスマ性を軸に、特に再受講生に対して圧倒的に優遇された割引制度を提供しています。
中でも注目すべきは、森T講座の再受講者を対象にした「50%OFF」の制度。これは主要予備校・通信講座の中でも群を抜いた割引率であり、同一講座を継続受講する意思がある方にとって、非常に大きなインセンティブとなります。
主な割引制度と特徴
- 再受講割引(森T講座対象)
→ 過去に資格スクエアの行政書士講座(森T講座)を受講した人が対象。割引率は驚異の50%OFF。 - 経験者・乗り換え割引
→ 他予備校や通信講座、市販テキスト等で行政書士の学習経験がある方に10%〜15%の割引を提供。 - リリース記念キャンペーン
→ 新年度の講座が開講されるタイミング(夏〜秋頃)に実施されることが多く、割引率は20%程度。 - 合格者返金制度
→ 前年度の試験で万が一合格していた場合、次年度講座をすでに購入済でも、全額返金される特典付き。合格発表までの「空白期間」に安心して学習継続できる仕組みです。 - その他の割引制度
→ 過去に別の資格スクエア講座を受講していれば10%OFF/他資格の合格者には音声DL特典なども。
最もお得な申込タイミングは?
- 再受講者にとって最もお得なのは、いつ申し込んでも50%OFFが適用される「森T講座受講生割引」。通年利用可能です。
- 一方、初学者や他校からの乗り換え組は、新年度講座のリリース直後(夏〜秋)に実施される「リリース記念キャンペーン(20%OFF)」が最適なタイミングとなります。
また、「合格者返金制度」は、前年度試験の結果を待たずに申し込んだ受講生を対象に、合格していた場合に全額返金されるという心理的な不安を和らげる独自制度です。
注意点
- 再受講や経験者割引を利用するには、公式サイトの専用フォームからの申請や、証明書類の提出が必要です。
- 「合格者返金制度」は教育クレジット(分割払い)では適用されないなど、詳細な利用条件があるため、申込前に規約を必ず確認しましょう。
資格スクエアは、「一度受講した生徒を逃さない」リテンション重視の価格設計が光る講座です。
森T講座に相性を感じた方にとっては、再挑戦時の最有力候補となりうるでしょう。
1.5 LEC|あらゆる受講者に対応する豊富な割引制度!奨学生試験で受講料“全額免除”も狙える
LEC東京リーガルマインドの行政書士講座は、圧倒的な割引制度の多さが特徴です。
対象者の属性や受講目的に応じて、多彩なキャンペーンを用意しており、まるで「自分専用の割引があるかのような」柔軟性が魅力です。
中でも注目は、LEC独自の「奨学生試験」制度。筆記試験の成績次第では、受講料が最大100%OFF=実質無料になる可能性があります。
主な割引制度と特徴
- 早期申込割引(早得キャンペーン)
→ 例年9月〜12月頃まで実施。申し込み時期に応じて段階的に割引額が変動し、早ければ早いほどお得です。 - 受験生向け割引(行政書士試験経験者)
→ 一般価格から最大30%OFF。受験票の提出等が必要。 - 再受講割引(LEC受講歴あり)
→ 最大35%OFFと非常に割引率が高く、通年で利用可能。 - 奨学生試験制度
→ 所定の試験を受け、得点に応じて受講料が20〜100%OFF。試験を受けるだけでも20%割引が得られるため、チャレンジする価値は十分。 - 他資格合格者/LEC他講座受講歴者向け割引
→ 宅建・社労士・簿記などの他資格合格者や、LECの他講座を受講した経験がある方は20%OFF。 - 説明会・相談会当日申込割引
→ 本校での説明会参加者が当日申込すれば5,000円OFF。ほかの割引との併用が可能な場合も。 - 離職者・退職者応援割引
→ キャリアチェンジを図る方向けに20%OFFを提供。
最もお得な申込タイミングは?
- 初学者にとっては、早期に動くことで割引が受けられる「早得キャンペーン」(9〜12月)が狙い目。
- 再受講者・受験経験者は、通年で30〜35%OFFの制度が使えるため、早割を待たずに申し込んでも十分お得です。
- 挑戦意欲のある方は、「奨学生試験」での高得点を狙えば、最大100%OFF=完全無料受講のチャンスも。
LECは、他社と比べても受講スタイルや受講者層の多様性に応じたきめ細かい割引設計がなされており、「自分に一番合った割引を選べる講座」という点で一線を画します。
注意点
- 多くの割引制度は併用不可のため、どの制度が一番お得になるかは講座内容・時期によって変わります。
- 割引適用には証明書提出や専用ページからの手続きが必要です。忘れると適用されないので要注意。
- 奨学生試験は開催日が決まっており、実施校舎や日程の事前確認が必須です。
LECは、「とにかく割引制度が多すぎて迷う…」という声も聞かれるほど豊富な選択肢がありますが、
自分に合った制度を見つけられれば、他社と比べても非常にコストパフォーマンスの高い講座になります。
1.6 TAC|割引額が明確だから選びやすい!早割&U30割で最大77,000円OFF
TACの行政書士講座は、「とにかくわかりやすい割引体系」が大きな特長です。
他社がパーセンテージ(○%OFF)で割引を表現する中、TACは金額ベース(例:77,000円OFF)で訴求しており、受講者にとってのインパクトが強く、比較検討がしやすい構造になっています。
特に「早割キャンペーン」「U30(30歳以下)割引」「他資格合格者割引」は、いずれも最大77,000円OFFという大型割引。TACが狙う“優良受講層”への集中的なインセンティブであることが読み取れます。
主な割引制度と特徴
- 早割キャンペーン(早期申込)
→ 次年度合格目標講座(例:プレミアム本科生Plus)を対象に、早期申込で最大77,000円OFF。7〜10月頃が狙い目。 - U30割引キャンペーン
→ 申込時点で30歳以下であれば、早割と同額(最大77,000円OFF)で受講可能。年齢証明書類の提出が必要。 - 他資格合格者割引
→ 宅建・社労士・簿記などの指定資格に合格していれば、こちらも早割と同額の割引が適用されることが多い。 - 受験経験者割引
→ 本試験を受験した経験がある人は、講座によって82,500円前後の割引が受けられるケースも(例:定価264,000円→181,500円)。 - 再受講割引(TAC講座の既受講者)
→ さらに高額な割引(例:93,500円OFF)で再受講できる特典。対象者は非常にお得。 - 早期申込特典(先行受講権)
→ 民法・行政法など主要科目の講義を先行視聴できる特典付き。価格だけでなく学習上のアドバンテージにも。
最もお得な申込タイミングは?
最も割引が大きくなるのは、7〜10月頃に実施される「早割キャンペーン第1弾」です。
特に、30歳以下または他資格合格者であれば、早割と同額の割引(最大77,000円OFF)が適用されるため、この時期に集中して申込を検討するのが最も効果的です。
また、再受講者・受験経験者向けにも大幅な割引が用意されており、初学者〜再挑戦者まで幅広く“使える割引”が整備されています。
注意点
- 割引制度は原則併用不可。ただし「説明会当日申込割引(5,000円OFF)」は併用できるケースがあります。
- 申し込みには、公式サイトまたは直営校での手続きが必要。提携書店や大学生協経由では利用できない割引もあるため注意。
- 年齢や資格証明など、各種証明書類の提出が必須。提出を忘れると割引が適用されません。
TACは、「早く決めた人」「若年層」「努力して他資格を取得した人」に対して、
明確で強力なインセンティブを用意する“選択と集中”型の価格戦略を展開しています。
該当する方にとっては、非常に高いコストパフォーマンスが期待できる講座です。
1.7 伊藤塾|開講直後が最大の割引チャンス!最大50%OFFの“早期決断型”戦略に注目
伊藤塾の行政書士講座は、講座の開講直後に最も大きな割引が適用される点が大きな特長です。
特に「スピードマスターコース」や「行政書士合格講座」の開講時には、最大で50%OFFという他社を上回る割引実績が確認されています。
このような早期割引は、受講者に「今すぐ決断することのメリット」を明確に伝える強力なインセンティブとして機能しています。
主な割引制度と特徴
- 早期割引キャンペーン(講座開講時)
→ 特定講座で最大50%OFF(例:98,000円→49,000円)となることも。スタート直後が最も割引率が高く、時間の経過とともに段階的に割引額が縮小。 - 再受講割引(元塾生向け)
→ 通常でも40%OFF、キャンペーン期間中には最大45%OFFとなることも。講座継続者への強いインセンティブ。 - 受験生限定割引
→ 前年度の行政書士試験を受験した方に20%OFFを提供。受験票などの提出が必要。 - 学割キャンペーン
→ 25歳以下の学生は、大学・高校・専門学校問わず30%OFF。学生証の提出が必要。 - 友人紹介制度
→ 紹介者と紹介された側の双方にAmazonギフト券1万円分などの特典が進呈。 - 受講料サポート制度(選考制)
→ 志望動機等を記載して応募する奨学生型制度。審査に通れば最大10万円OFFの補助が受けられる。 - 合格特典(全額返金制度)※限定実施
→ 特定講座において、合格時に受講料が全額返金される制度が設けられることがあります(例:スピードマスター講座等)。
最もお得な申込タイミングは?
- 伊藤塾の価格設計は非常にシンプルで、講座が開講された直後が最大の割引チャンスとなります。
- 特に「50%OFF」は期間限定・対象講座限定で、短期間しか提供されないため、早期の情報取得と決断がカギです。
再受講割引・学割・受験経験者割引なども強力ですが、これらは講座開講後の早期申し込みと併用することで最大効果を発揮します。
注意点
- 伊藤塾は初回受講時に「入塾金10,000円」が必要となります(割引後価格に加算される点に注意)。
- 割引制度の多くは、専用クーポンコードの入力が必須。入力を忘れると通常価格が適用されてしまいます。
- 合格特典(全額返金制度)は常設ではなく、特定講座・期間限定のため、実施の有無をその都度確認する必要があります。
伊藤塾は、割引の「タイミング」を逃さず掴める人にとって、非常に高いコストパフォーマンスを発揮する講座です。
特に講座スタート直後は、決断の速さが割引率に直結する“勝負所”といえるでしょう。
第2章|自分にぴったりの「申込タイミング」は?タイプ別おすすめ割引戦略
各講座の「割引時期」と「おすすめ対象」早見表
講座名 | 割引制度の名称 | 割引が狙える時期 | 割引額の目安 | 特におすすめな人のタイプ | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
アガルート | 合格特典(全額返金制度) | 通年(合格後に申請) | 実質100%OFF(返金) | 合格に自信がある人/実質コストを最重視する人 | 条件あり:体験記提出・写真掲載など |
フォーサイト | 資料請求割引 | 通年 | 10,000円OFF | 思い立ったらすぐ始めたい人/シンプルな価格が好みな人 | 他キャンペーンより割引額が高い場合が多い |
スタディング | キャンペーン+クーポン併用割引 | 7〜8月、12〜1月など | 最大15,000円以上OFF | タイミングを見て安く買いたい人/費用重視の方 | クーポンは配布期間限定・要適用操作 |
資格スクエア | 森T講座受講生割引(再受講) | 通年 | 50%OFF | 資格スクエア経験者/再挑戦する人 | 初学者はリリース記念20%OFFが狙い目 |
LEC | 早得/再受講/奨学生試験など | 9〜12月/通年 | 最大35%OFF or 全額免除 | 初学者(早得)/経験者(再受講)/挑戦意欲の高い人 | 割引制度が多いため、併用不可に注意 |
TAC | 早割/U30/他資格割 | 7〜10月頃 | 最大77,000円OFF | 若年層(30歳以下)/他資格取得者/計画型初学者 | 金額表示なので比較しやすい |
伊藤塾 | 早期割引キャンペーン | 講座開講直後(9月頃〜) | 最大50%OFF | 早期決断型の初学者/割引のタイミングを逃したくない人 | 入塾金10,000円が別途必要 |
2.1 初学者に最適な時期は?TAC・LECの早割が集中する“7〜10月”が勝負どき
これから初めて行政書士試験の学習を始める方にとって、最もおすすめなのは7月〜10月頃に実施される「早期申込キャンペーン」です。
TACやLECといった大手予備校では、翌年度向けの基幹講座(例:プレミアム本科生Plus/パーフェクトコース)がこの時期に開講され、最大で77,000円OFF(TAC)や数万円単位の割引(LEC)が設定されます。
このタイミングを逃すと、割引額が徐々に縮小するケースが多いため、「いつ始めるか迷っている」方は、この時期をひとつの目安にしてみてください。
また、LECの「奨学生試験」も秋頃に開催されることが多く、挑戦するだけでも20%OFF、好成績なら受講料全額免除というチャンスもあります。
2.2 再受験生は受講歴を活かすべき!再受講で割引率が跳ね上がる予備校とは?
一度試験に挑戦したものの、再チャレンジを検討している方にとっては、過去の受講歴や受験歴が割引の鍵になります。
特に、以下のような再受講割引が魅力的です:
- 資格スクエア(森T講座):再受講で50%OFF
- 伊藤塾:最大45%OFF
- LEC:通年で最大35%OFF
- TAC:受講講座によって93,500円OFFの実績あり
また、LECやアガルートでは、他校からの乗り換え割引(20〜30%OFF)も用意されています。
このように、再受験者向けの制度は「顧客の囲い込み」として非常に手厚く設計されており、継続学習の意志を価格面から後押しする構造になっています。
まずは、過去に利用した予備校に再受講割引があるかを確認するのが第一歩です。
2.3 他資格の合格歴がある人へ:TACの「他資格割」は受講料77,000円OFFの破壊力
宅建士・社労士・FPなど、すでに別の国家資格を取得している方は、TACの「他資格合格者割引」に注目しましょう。
この制度では、行政書士講座の基幹コースが最大77,000円OFFになるなど、極めて強力なインセンティブが設定されています。
これは「学習経験があり、合格実績のある受講者層=将来のロイヤルカスタマー」として、予備校側が積極的に獲得したい対象であることの現れです。
アガルート(最大20%OFF)、LEC(20%OFF)なども同様の制度を持っていますが、割引額の明示性と絶対値の大きさではTACが一歩リードしています。
すでに別資格に合格している方は、自分の学習歴を“値引きに変える”視点で講座を比較してみましょう。
2.4 自信がある人は「全額返金制度」一択?成果報酬型講座で究極のコストカットを
「絶対に合格するつもりだから、実質的な負担は0円でいい」
――そんな強い意志を持つ方にとって最適なのが、合格特典による全額返金制度です。
代表例としては以下のような制度があります:
- アガルート:合格すれば受講料全額返金 or Amazonギフト券5万円相当
- フォーサイト:不合格時の全額返金(条件付き)
特にアガルートは、講座品質に対する自信を「成果報酬型価格設計」で表現しており、初期投資を“合格への預託金”と捉える合理的な発想が支持されています。
この制度は単なる割引ではなく、受講者の合格意欲と講座提供者の責任を結びつける高度なインセンティブ設計と言えるでしょう。
ただし、合格体験記や写真提供などの条件もあるため、事前に詳細を確認したうえで利用を検討してください。
結論|大切なのは「最大の割引」よりも「自分にとって最適な選択」
行政書士講座の割引制度は、金額やタイミングだけを見比べると、どれが「一番お得か」に目を奪われがちです。しかし実際に大切なのは、“自分の受講スタイル・学習状況・キャリア設計”にフィットしているかどうかです。
たとえば、合格後に全額返金される「合格特典制度」は一見すると最もお得に見えますが、申請条件が細かく定められており、学習への高いコミットメントが求められます。一方で、フォーサイトのような「資料請求だけで割引適用」といったシンプルな制度は、初めての学習者にとって心理的ハードルが低く、はじめの一歩を後押ししてくれる効果があります。
また、再受験生向けや他資格受験者向けなど、特定の属性に応じた制度が用意されている講座も多くあります。こうした割引は、「自分がどのタイプに該当するか」を明確にすることで、その価値を最大限に引き出すことができます。
重要なのは、割引制度それ自体を目的化するのではなく、あくまで“自分に合った講座を、納得のいく条件で選ぶための手段”として活用することです。制度の有無や割引額に惑わされることなく、「合格までの道のりを支えてくれるかどうか」という本質的な観点で講座選びを進めていきましょう。

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