目次

はじめに:スキマ時間を“積み上げる力”が合否を左右する

通勤中や昼休み、子育ての合間など、まとまった勉強時間を確保するのが難しい社会人や主婦・主夫の方にとって、「スキマ時間をいかに活かすか」は合格への重要なカギとなります。

近年、スマートフォンを使った学習が急速に普及し、行政書士試験対策用のアプリやモバイル対応型のWeb教材も次々と登場しています。しかし一方で、「どのアプリを選べばいいか分からない」「無料でも使えるものと有料の違いは?」といった声も多く聞かれます。

本記事では、現役行政書士の立場から、2025年試験に対応した主要な学習アプリを徹底的に調査・比較し、目的やレベル別に“本当に使えるアプリ”をご紹介します。受験勉強の最前線に立つ皆さんが、スキマ時間を最大限に活かし、効率的に合格に近づけるよう、客観的かつ実践的な情報をお届けします。

第1章 行政書士試験アプリの全体像をつかむ

──急成長するスマホ学習市場とプレイヤーの多様化

1-1 活況を呈する試験対策アプリ市場──大手予備校から個人開発まで

行政書士試験対策に特化した学習アプリ市場は、近年ますます活況を呈しています。App StoreやGoogle Playを検索すれば、過去問演習や一問一答、講義動画、六法検索まで、さまざまなタイプの学習ツールが数多く並びます。

こうしたアプリを提供しているのは、大手予備校、出版社、アプリ専門開発企業、さらには行政書士などの実務家や個人開発者まで多岐にわたります。それぞれが異なる目的と強みを持ち、独自のサービス展開を行っているのが特徴です。

例えば、予備校系アプリは「講座と連携したアウトプット教材」として設計されており、自社のテキストや講義と併用する前提で機能設計されています。一方、独立系アプリやWebサービスでは「無料で始められる手軽さ」や「スキマ時間に特化した機能性」に力を入れており、価格と利便性を重視する層に支持されています。

さらに近年では、ネイティブアプリだけでなく、スマートフォン向けに最適化されたWebサービス(例:「合格道場」など)も広く利用されており、「アプリかどうか」よりも「スマホで使えるかどうか」が選定基準になりつつあります。

本章では、こうした多様なプレイヤーが混在する市場の全体像を把握しつつ、読者のニーズに合った適切なアプリ選定のための土台を築いていきます。

1-2 “アプリかWebか”は重要ではない──モバイル最適化された学習体験を評価する理由

本調査では、いわゆる「ネイティブアプリ」(App StoreやGoogle Playからインストールする形式)だけでなく、スマートフォンに最適化されたWebベースの学習サービスも、同列に評価対象としています。

なぜなら、現代の受験生が求めているのは、「スマホで手軽に、すきま時間に学べること」であり、それを実現していれば提供形態にこだわる必要はないからです。

たとえば「合格道場」は、ブラウザ上で動作するWebサービスでありながら、多くのネイティブアプリ以上に高い評価と利用実績を誇ります。スマートフォンで快適に操作でき、問題演習・進捗管理などの主要機能を備えている以上、利用者にとっては「アプリと変わらない存在」と言えるでしょう。

本記事では、こうした“実質アプリ”とも言うべきモバイルWebサービスも対象に含め、利用者目線に立った公平な比較を行っていきます。


1-3 ジャンル別に見る行政書士アプリの全体像

──主要20サービスを体系的に整理

行政書士試験向けに提供されている学習ツールは、その機能や目的に応じて複数のジャンルに分類できます。本節では、代表的な20のアプリ・サービスを以下の5つのカテゴリに分けて整理しました。

(1)過去問演習アプリ

  • 行政書士 過去問 2025(Trips LLC)
  • 資格の大原 行政書士トレ問2025(大原出版)
  • パブロフ行政書士(willsi株式会社)
  • オンスク.JP 過去問対策(ONLINE SCHOOL)
  • 出る順行政書士(LEC)
  • 合格道場(モバイルWebサービス)

(2)一問一答・ドリル型アプリ

  • 行政書士 秒トレアプリ(GINOAPPS)
  • 法令択一クエスト(資格スクエア)
  • ユーキャン資格本アプリ
  • パブロフ行政書士1問1答
  • ケータイ行政書士(アプリ付き書籍)

(3)講義動画視聴型アプリ

  • オンスク.JP(講義機能あり)
  • STUDYing(KIYOラーニング)
  • 資格スクエア(法令択一クエストに一部講義あり)

(4)六法・法令検索ツール

  • My六法(ぎょうせい)
  • 六法(Catalystwo)
  • e-Gov法令検索(政府公式Web)
  • 六法:条文にジャンプ(enoiu)

(5)学習進捗・スケジュール管理アプリ

  • Studyplus(スタディプラス)
  • Todoist / Notionなどの汎用生産性ツール

このように、行政書士試験対策アプリは単なる「問題集」ではなく、動画講義や六法参照、進捗管理までをカバーする“総合学習インフラ”へと進化しています。以降の章では、これらのサービスを機能・目的・受験生の属性別に分類し、最適な学習環境を提案していきます。

第2章 2025年対応アプリ徹底比較:厳選10選

──信頼できる学習ツールを、実務家の視点で評価

2-1 行政書士 過去問 2025(Trips LLC)

“無料でここまでできるのか”を実現したコスパ最強アプリ

基本情報と提供元

「行政書士 過去問 2025」は、シリーズ累計1,000万DLを誇る「独学TODAY」ブランドを展開するTrips LLCによるアプリです。iOS/Androidの両プラットフォームに対応しており、誰でも無料でダウンロード・使用可能。広告を非表示にする有料プラン(月額約500円)も用意されていますが、無料版でも主要機能を十分に利用できる点が大きな魅力です。

主な機能と特長

  • 一問一答形式および5肢択一形式の過去問演習(10年分)
  • 全問題に簡潔な解説付き
  • チェック機能、ランダム出題、苦手問題の復習などスキマ時間学習に最適な機能を網羅
  • シンプルで直感的なUI(ユーザーインターフェース)

特に「広告を見るだけでフル機能が無料で使える」という設計は、コストを抑えて学習したい独学者にとって非常にありがたい仕様です。

収録内容と対応状況

  • 問題数:約2,468問(10年分の過去問を肢別に分解)
  • 対応科目:法令科目および一般知識を含め、出題範囲を網羅
  • 法改正対応:2025年度(令和7年度)の改正法令・新判例に完全対応
     →出題年度以降に法改正があった問題も、現行法に準拠した改題を実施済み

ユーザー評価と評判

  • App Store評価:★4.5以上(レビュー件数4,300件超)
  • Google Play:1万件以上のダウンロード実績

肯定的な声:
「育児の合間に使える」「無料でここまでできるのは驚き」「解説が簡潔で復習しやすい」など、スマホ学習に最適化された設計が高く評価されています。

改善要望:
「広告が原因でアプリが一時停止する」「復習機能がリセットされる」などの不具合報告も一部あり。機能性重視の方は有料プラン検討も一案です。

総評:こんな人におすすめ

  • とにかくコストをかけずに過去問を解きたい人
  • スキマ時間を活かして少しずつ進めたい人
  • 法改正対応を明記している信頼できるアプリを選びたい人

価格・機能・内容すべてにおいて、独学者の“最初の一歩”に最適な選択肢のひとつです。

2-2 行政書士 秒トレアプリ(GINOAPPS LLC)

“条文力”を鍛える──穴埋め特化型で知識の定着を図る学習ツール

基本情報と提供元

「行政書士 秒トレアプリ」は、各種資格対策アプリを展開するGINOAPPS LLCが提供する、条文インプット特化型の演習アプリです。iOS/Androidの両方に対応し、無料でダウンロード可能。利用科目ごとに課金する買い切り型(1科目200円〜、全科目で約1,600円)というシンプルな価格体系です。

主な機能と特長

  • 条文の重要部分を穴埋め形式で出題
  • AIによる「おまかせ出題」機能
  • 間違えた問題やチェック問題の復習機能
  • 学習進捗と完了予想日の可視化
  • 片手で操作しやすいUIと軽快な動作

特に注目すべきは、条文知識の暗記に特化している点です。他の過去問演習アプリでは補いづらい「条文そのものの定着」を目的とする独自の設計は、法律系資格試験における条文力の重要性をしっかりと捉えています。

収録内容と対応状況

  • 問題数:非公開(ただし、行政書士が過去問から抽出した重要論点を収録)
  • 対応科目:憲法、基礎法学、民法、行政法などを科目別で購入
  • 法改正対応:アプリ名に「2025年度(令和7年度)法改正対応」と明記されており、最新の改正内容にも対応済み

ユーザー評価と評判

  • Google Play評価:★4.7(1万件以上のDL実績)

肯定的な声:
「動作が軽くてストレスがない」「重要条文の穴埋めで知識が定着する」「すきま時間に最適」など、使いやすさと機能性が高く評価されています。

改善要望:
「解説が少ない」「問題更新が遅れることがある」といった声もあり、インプット専用ツールとして割り切った使い方が求められます。

総評:こんな人におすすめ

  • 条文そのものの暗記に不安を感じている人
  • 過去問演習アプリと組み合わせて使いたい人
  • 短時間・片手操作で“ながら学習”を進めたい人

基礎知識の精度を高めたい受験生にとって、「秒トレ」は効率よく条文力を鍛える有力な選択肢となるでしょう。

2-3 出る順行政書士(LEC連動アプリ)

テキストと完全連動──インプットとアウトプットをシームレスにつなぐ

基本情報と提供元

「出る順行政書士」は、資格スクール大手のLEC(東京リーガルマインド)が発行する書籍『出る順行政書士』シリーズに付属する専用アプリです。アプリ単体では販売されておらず、対象書籍(例:『肢別過去問題集』 税込3,850円など)を購入した受験生が、特典として利用可能となる形式です。

アプリ開発はNTTアドバンステクノロジーが担当し、スマートフォン・タブレット・PCに対応したマルチデバイス環境が整備されています。

主な機能と特長

  • 書籍収録問題の完全デジタル化(5肢択一/一問一答)
  • 問題のシャッフル機能と学習履歴の自動記録
  • 書籍ページとの連動により「読んだらすぐ解く」が可能
  • 複数書籍(例:基本書・過去問)との一貫した学習導線

最大の魅力は、紙のテキストとアプリの間に“断絶”がないこと。LECのインプット教材『合格基本書』とページ番号までリンクしており、読んだ内容をすぐに演習へつなげるシームレスな学習サイクルを実現しています。

収録内容と対応状況

  • 問題数:購入書籍に準拠(例:肢別過去問 約2,800肢、ウォーク問 約200問)
  • 対応科目:行政書士試験の全科目を網羅
  • 法改正対応:「2025年4月1日施行予定の法令に基づき作成」と明記されており、制度変更にも確実に対応

ユーザー評価と評判

  • アプリ単体でのストア評価はなし(書籍購入者専用のため)
  • 書籍レビューにおいて「アプリの利便性が高い」との声多数

肯定的な声:
「重い書籍を持ち歩かずに済む」「通勤中にアプリで演習できる」「学習記録が自動で残って便利」など、書籍の活用効率が上がる点を評価する声が目立ちます。

改善要望:
「アプリ単体で使えないため、初期費用が高く感じる」「全ての書籍にアプリ対応してほしい」といった声もあり、導入ハードルはやや高めです。

総評:こんな人におすすめ

  • すでにLECの『出る順』シリーズを使っている人
  • インプット→演習を効率的に回したい人
  • スマホとテキストを連動させて隙間時間を活用したい人

予備校教材をメインに据えている受験生にとって、最も“相性の良い”アプリのひとつです。

2-4 法令択一クエスト(資格スクエア)

“〇×だけじゃない”──理解度を可視化する次世代型演習アプリ

基本情報と提供元

「法令択一クエスト」は、オンライン資格講座を展開する株式会社資格スクエアが提供する行政書士試験対策アプリです。iOS・Androidの両OSに対応し、PCブラウザからも利用可能。

無料版(機能・収録範囲制限あり)と有料版(講座購入者向け/アプリ内課金)というハイブリッド型の価格体系を採用しており、全年度分パック購入は約29,000円とやや高額です。

主な機能と特長

  • 肢別過去問の演習機能(18年分)を搭載
  • 回答選択肢に「〇」「×」に加えて「?」を用意し、理解度を3段階で自己評価
  • 間違えた問題や要確認の肢を自動で分類・絞り込み
  • 正答率や習熟度をグラフ化
  • ランキングやミニテスト機能で他の受験生と競争も可能
  • 一部、講義動画の視聴も可能(有料)

最大の特長は、「単なる正誤」ではなく「理解度の深さ」を測る仕組みが整っている点です。選択肢に「?」を選べることで、「正解だったけど自信がない」「覚えたけど理由は曖昧」といった状態を可視化できます。

収録内容と対応状況

  • 問題数:有料版 約2,600問(18年分)、無料版 約800問(5年分)
  • 対応科目:基礎法学・憲法・民法・行政法・商法会社法の択一問題に特化
  • 法改正対応:2025年度試験対応をうたった講座あり
     →ただし、アプリストア上での明確なアップデート情報の表示は限定的

ユーザー評価と評判

  • App Store評価:★4.7(レビュー数400件超)

肯定的な声:
「“?”を活用した復習が効果的」「分類機能で苦手分野を重点的に潰せる」「モチベーション維持にランキングが役立つ」と、学習管理機能に高評価が集まっています。

改善要望:
「価格が高くて手が出にくい」「無料版の制限が厳しい」「選択肢の精度が荒い」といった声もあり、上級者ほど細かい精度や費用対効果に厳しい評価を下す傾向があります。

総評:こんな人におすすめ

  • 自分の理解度を可視化・管理しながら学習したい人
  • ゲーム感覚で学習を継続したい人
  • 講座連携を含めて“学習プラットフォーム”として使いたい人

価格面のハードルはあるものの、復習精度と学習管理の効率を高めたい受験生にとっては、有力な選択肢となるアプリです。

2-5 ユーキャン資格本アプリ

“安心・手堅い”初学者向けの一問一答ツール──通学不要で着実に力をつける

基本情報と提供元

「ユーキャン資格本アプリ」は、大手通信教育事業者・株式会社ユーキャンが提供する資格試験対策用の学習アプリです。アプリ自体は無料でインストール可能ですが、資格ごとに教材をアプリ内で購入する「買い切り型」の価格設定となっています。

行政書士対策用としては、『行政書士 一問一答 2025年版』(税込1,700円程度)が販売されており、iOS/Androidの両OSに対応しています。

主な機能と特長

  • ○×形式の一問一答でテンポ良く演習
  • 間違えた問題の自動記録と復習チェック機能
  • 赤シート(文字隠し)機能付きで暗記にも対応
  • 学習スケジュールや進捗状況の管理機能も搭載

通信講座で培ったノウハウを活かし、初学者が「何から始めればいいのか分からない」状態から、段階的に知識を積み上げられるよう設計されています。紙の教材に慣れた学習者にも違和感なく使える「赤シート機能」など、実用的な工夫が凝らされています。

収録内容と対応状況

  • 問題数:約1,000問(厳選された重要論点を収録)
  • 対応科目:行政書士試験の主要5科目を広くカバー
  • 法改正対応:「2025年度試験に完全対応」と明記あり

ユーザー評価と評判

  • App Store評価:★3.5前後(全体としてのアプリ評価)

肯定的な声:
「解説が簡潔で分かりやすい」「一問一答なのでテンポよく勉強できる」「赤シートが便利」といった声が目立ちます。学習初期に使いやすい構成であることが評価されています。

改善要望:
「収録問題がやや少なめ」「アプリ内購入のコンテンツが他の端末と共有できない」といった点に不満の声も。iPhoneとiPadで個別課金が必要になる仕様は注意が必要です。

総評:こんな人におすすめ

  • 勉強を始めたばかりで、まず基本を押さえたい初学者
  • 通勤・通学中のスキマ時間でテンポよく進めたい人
  • 紙教材の赤シート感覚でスマホ学習を取り入れたい人

ボリュームよりも「手軽さ」と「安心感」を求める受験生にとって、最初の学習アプリとして適した一冊(一本)です。

2-6 資格の大原 行政書士トレ問2025

豊富な演習と多機能設計──“演習で覚える派”に応える大原の本気アプリ

基本情報と提供元

「行政書士トレ問2025」は、大手資格予備校・資格の大原が提供する演習特化型アプリです。開発は株式会社ビズバレーとの協業。iOS/Android両対応で、アプリ自体は無料でダウンロード可能ですが、利用には科目ごとの課金(1科目数百円、全科目揃えると約6,000円程度)が必要です。

主な機能と特長

  • シャッフル出題、ブックマーク、タイマー付き演習
  • 学習履歴の記録・分析、自動レポート機能
  • 自分の理解度に応じた色分け(進捗管理)
  • メモ機能で各問題に自分なりの気づきを記録可能

他資格の難問も一部収録されており、行政書士試験の近年の難化傾向に備える設計がなされています。大手予備校らしく、使い勝手と学習支援機能の両面において高水準の構成です。

収録内容と対応状況

  • 問題数:約3,000問(行政書士本試験+他資格の良問)
  • 対応科目:法令科目(科目別購入)
  • 法改正対応:民法改正に完全対応と明記あり
     →2024年度過去問も、後日無料アップデートで追加予定と記載

ユーザー評価と評判

  • App Store評価:★4.0(レビュー件数4件)
  • Google Play:500件以上のダウンロード(2025年7月時点)

肯定的な声:
「機能が充実していて勉強しやすい」「通勤時間でも演習が進む」「大原の教材と連携して使えるのが安心」といった声が寄せられています。

改善要望:
「全科目購入すると高額になる」「有料利用は本試験日までの期限付き」といった制約を指摘する声もあります。

総評:こんな人におすすめ

  • 問題演習を中心に学習を進めたい人
  • 大原の教材・講座を併用している人
  • 多機能な学習ツールで記録・管理まで一元化したい人

価格面でややハードルはあるものの、総合的な演習力を強化したい中級者〜上級者には十分検討に値するハイレベルな演習アプリです。

2-7 パブロフ行政書士シリーズ

“学習が続く工夫”と“専門家監修”──ライトユーザー向け買い切り型アプリ

基本情報と提供元

「パブロフ行政書士シリーズ」は、弁護士・公認会計士であるAtsuko Yoseda氏の監修による解説が特徴のアプリです。開発はwillsi株式会社が担当。iOS専用アプリで、「5択過去問形式版」と「一問一答形式版」の2種類が用意されており、どちらも買い切り型(各700円)で提供されています。

主な機能と特長

  • 分野別演習、一問一答、ランダム出題に対応
  • 間違えた問題やチェックを入れた問題だけを抽出して復習可能
  • ゲーミフィケーション要素あり(解答すると事務所が発展する演出)
  • 解説は専門家が担当し、初学者にもわかりやすい平易な表現

「通勤中に気軽に触れるアプリ」として定評があり、勉強の“とっかかり”として導入しやすい設計になっています。

収録内容と対応状況

  • 問題数:
     - 『パブロフ行政書士』:5択形式 約300問(過去5年分)
     - 『パブロフ行政書士 一問一答』:約1,283問(2017〜2022年度の過去問)
  • 対応科目:行政書士試験の主要5科目に対応
  • 法改正対応:2023年度版へのアップデート以降、2025年版への対応は未確認
     →直近の法改正や判例追加への対応状況が不明瞭な点は要注意

ユーザー評価と評判

  • App Store評価:★4.5(表面的な評価は高水準)

肯定的な声:
「ちょっとした空き時間に取り組みやすい」「UIが見やすく、テンポよく進められる」「ゲーム要素が地味にモチベになる」と、学習習慣の維持に役立つとの声が多く寄せられています。

改善要望:
「誤字や文法ミスが多い」「情報が古い」「解説が長すぎる」といった実務的な指摘も多く、特に最新年度の法改正に未対応であることがリスクとされます。

総評:こんな人におすすめ

  • 学習の入口として“やさしめのアプリ”から始めたい人
  • 過去問演習にゲーム性や達成感を求める人
  • 買い切り型でコスパ重視、かつiPhoneを使っている人

ただし、法改正対応や正確性に課題があるため、「あくまで補助教材」としての位置づけが望ましいアプリです。

2-8 合格道場(モバイルWeb学習サービス)

“量×質”で勝負する定番の独学支援サイト──圧倒的ボリュームと実績で選ばれる

基本情報と提供元

「合格道場」は、長年にわたり行政書士試験対策を支援してきたWebベースの学習サービスです。スマートフォン・タブレット・PCのブラウザからアクセス可能で、いわゆるネイティブアプリではないものの、モバイルに最適化された設計となっており、事実上の“Webアプリ”として広く活用されています。

利用は無料の「一般会員」と、全機能が開放される「プライム会員(年額7,500円)」の2段階構成です。

主な機能と特長

  • 年度別過去問・一問一答・確認テストなど、多様な出題形式
  • オリジナル問題、模擬試験、ミニテスト機能も搭載
  • 3,000問以上の問題数と全問に丁寧な解説付き
  • 学習進捗の自動記録や弱点分野の分析など、学習管理機能が充実

最大の強みは、膨大な問題量とそれを支える質の高い解説。内容は常に最新の法令に即して更新されており、独学で合格を目指す受験生から高い支持を集めています。

収録内容と対応状況

  • 問題数:3,000問以上(過去問+オリジナル問題を含む)
  • 対応科目:行政書士試験の全科目に対応
  • 法改正対応:公式サイトにて2025年度試験の対応状況を逐次更新
     →ただし、改正内容の詳細反映にはプライム会員登録が必要な場合あり

ユーザー評価と評判

  • Webサービスのためアプリストアでの評価はなし

肯定的な声:
「問題数が豊富で反復演習に最適」「解説が詳しく、条文や判例への理解が深まる」「無料でここまでできるのは本当にありがたい」と、特にコストパフォーマンスに対する満足度が高い傾向です。

改善要望:
「オフラインでは使えない」「プライム会員の年額制がやや高め」といった声もあり、短期利用を希望する受験生にとっては課金体系がややネックになる可能性があります。

総評:こんな人におすすめ

  • 独学で行政書士試験に挑戦したい人
  • 問題演習をとにかくたくさんこなしたい人
  • 正確な解説で“理解ベースの学習”を進めたい人

無料で始めて、本格的に使い込みたい段階で有料版へ移行できる点も含めて、王道かつ安心感のある学習サービスです。

2-9 My六法(ぎょうせい)

“信頼できる条文をいつでも手元に”──法律専門出版社が手がける本格六法アプリ

基本情報と提供元

「My六法」は、法令出版社として130年以上の歴史をもつ株式会社ぎょうせいが提供する、法令検索アプリです。iOS端末専用で、アプリ本体・機能ともに完全無料、かつ広告表示なしという良心的な設計が特長です。

ブラウザでの法令検索とは異なり、スマートフォン上で快適に使える操作性と、直感的な検索機能を備えています。

主な機能と特長

  • 法令名検索/AI検索による高速条文検索
  • 任意の法令をダウンロードしてオフラインで参照可能
  • 気になる条文へのブックマーク・メモ機能を搭載
  • 学習用に最適なシンプルかつ見やすいインターフェース

最大の特長は、信頼性の高い法令データベースと「広告ゼロ」の快適な使用感。試験対策だけでなく、実務家や法学部生からも支持されている本格派の六法アプリです。

収録内容と対応状況

  • 法令収録数:法律・政令・規則など約9,000件以上
  • 法改正対応:データは日々更新されており、最新の法令を自動反映
     →改正情報のチェックや法令アップデートもワンタップで可能

ユーザー評価と評判

  • App Store評価:★3.9(レビュー件数11件)

肯定的な声:
「条文の表示が見やすく、検索もしやすい」「紙の六法より軽くて便利」「データの信頼性が高く、安心して使える」といった高評価が見られます。

改善要望:
「参照条文へのリンクがない」「マーカー機能やフォルダ分けがない」といった、学習効率をさらに高める機能の拡充を望む声もあります。

総評:こんな人におすすめ

  • スマホで手軽に信頼できる法令を参照したい受験生
  • 条文ベースでの理解を深めたい中級者以上の学習者
  • 広告のない快適な学習環境を求める人

行政書士試験における条文確認の“定番ツール”として、すべての受験生に一度は使ってみてほしい六法アプリです。

2-10 Studyplus(学習進捗管理ツール)

“見える化”が習慣をつくる──勉強を継続できる仕組みを支えるアプリ

基本情報と提供元

「Studyplus(スタディプラス)」は、学習記録の“見える化”とモチベーション維持を目的に設計された、国内最大級の学習支援アプリです。提供元はStudyplus株式会社。iOS/Android両対応で、基本機能は無料で使用可能。広告非表示や高度な分析機能が加わる有料プランも用意されています。

行政書士試験に特化したアプリではありませんが、その汎用性と定着率の高さから、資格試験対策にも広く活用されています。

主な機能と特長

  • 教材ごとの学習時間を記録し、自動でグラフ化
  • 学習計画の作成と進捗状況の管理
  • 試験日までのカウントダウン機能
  • SNS機能を通じて他の学習者と励まし合いながら勉強可能
  • 模試の結果・スケジュールも一元管理

特に「自分の努力が数値で見える」「他人の頑張りに刺激を受ける」といった、モチベーション維持に関する機能は、長期戦になりがちな行政書士試験対策において有効です。

収録内容と対応状況

  • 問題・講義などの教材提供はなし(学習管理特化型)
  • 対応科目:すべての資格・学習ジャンルに対応
  • 法改正への対応:N/A(法令知識の提供は行わない)

ユーザー評価と評判

  • App Store評価:★4.5以上(レビュー数29万件超)
  • Google Play評価:★4.8(レビュー数3万件超)

肯定的な声:
「勉強が習慣化できた」「グラフで達成感が得られる」「同じ目標を持つ仲間ができて励みになる」など、精神面・習慣面での支援に高い評価が集まっています。

改善要望:
「SNS機能がかえってプレッシャーになる」「学習内容そのものは自分で用意しなければならない」といった声もあり、用途を明確にしたうえでの導入が重要です。

総評:こんな人におすすめ

  • 学習時間を可視化して進捗管理したい人
  • 勉強の習慣を確立し、長期戦に備えたい人
  • 他の受験生と交流しながら刺激を受けたい人

教材ではなく「学習の土台」を支えるアプリとして、すべての受験生におすすめできる補助ツールです。

第3章 目的に合わせて選ぶ!タイプ別・機能別アプリ活用ガイド

──「あなたに合うのはどれ?」を見つける5分類

3-1 機能別分類:アプリを“役割”で選ぶ

行政書士試験対策アプリは、それぞれ異なる役割や強みに特化して開発されています。「全部入りの万能型」もあれば、「条文暗記に特化した演習ツール」や「勉強管理だけに特化したサポート型」もあります。

ここでは、学習目的に応じて5つの機能カテゴリに分類し、アプリ選びのヒントを整理していきます。

① 総合対策型

1本で演習・復習・管理までカバーしたい人におすすめ

  • 過去問演習・復習機能・進捗管理など、複数の機能を1つに集約
  • スマホ1台で行政書士試験対策を完結させたい人向け

該当アプリ:

  • 行政書士 過去問 2025(Trips LLC)
  • 合格道場(Webサービス)
  • 資格の大原 行政書士トレ問2025

② 過去問演習特化型

とにかく演習量をこなしたい人におすすめ

  • 肢別問題や年度別過去問に集中して取り組みたい中級者向け
  • “アウトプットの量”で実力を底上げしたい段階に効果的

該当アプリ:

  • 法令択一クエスト(資格スクエア)
  • 出る順行政書士(LEC連動アプリ)

③ 一問一答・ドリル特化型

スキマ時間でテンポ良く復習したい人におすすめ

  • 1問ずつテンポよく確認できる形式
  • 通勤中や育児の合間など“細切れ時間”の活用に最適
  • 知識の定着・記憶の補強に有効

該当アプリ:

  • 行政書士 秒トレアプリ(GINOAPPS LLC)
  • ユーキャン資格本アプリ
  • パブロフ行政書士 一問一答

④ インプット補助型

条文・動画など“知識の吸収”をサポートしたい人におすすめ

  • 条文検索や講義視聴を通じて、学習の理解を深めるための補助ツール
  • 過去問演習と併用することで、より効率的な学習が可能

該当アプリ:

  • My六法(ぎょうせい)
  • オンスク.JP(動画講座あり)
  • STUDYing(講義機能)

⑤ 学習マネジメント型

学習習慣の定着・モチベ維持を支えたい人におすすめ

  • 学習時間の記録・計画立案・可視化に特化した支援型アプリ
  • どの教材を使っていても併用しやすいのが特長

該当アプリ:

  • Studyplus(スタディプラス)
  • Notion/Todoistなどの汎用タスク管理アプリ

学習の目的に応じて、複数のアプリを組み合わせて使うのも効果的です。「演習はAアプリ、復習管理はBアプリ」など、自分なりの組み合わせを見つけることで、より効率のよい学習環境が整います。

3-2 学習段階別分類:今の自分のレベルに合ったアプリを選ぶ

行政書士試験の学習は、段階ごとに必要なアプローチが異なります。
本節では「今どのフェーズにいるのか?」という視点から、学習段階別に最適なアプリを整理しました。自分の状況にフィットするツールを選ぶことで、学習効率は大きく向上します。

① 初学者の基礎固めにおすすめのアプリ

まずは重要ポイントを確実に押さえたい人へ

  • 解説がやさしく、扱う問題も厳選されているため、取りかかりやすい
  • 「学習の導入」として、知識ゼロからのスタートに最適

該当アプリ:

  • ユーキャン資格本アプリ(シンプルな○×形式と赤シート機能)
  • 出る順行政書士(書籍+アプリでインプットと演習を連動)

② 中級者のアウトプット強化におすすめのアプリ

“覚えたつもり”を“使える知識”に変えたい人へ

  • 過去問や肢別演習など、実戦に近い形式でアウトプット力を養成
  • 問題数が多く、繰り返し学習で得点力を底上げできる

該当アプリ:

  • 合格道場(圧倒的な問題量と詳細な解説)
  • 行政書士 過去問 2025(無料ながら高機能)
  • 法令択一クエスト(理解度の“見える化”機能あり)

③ 直前期の弱点克服におすすめのアプリ

苦手分野を効率的に潰したい人へ

  • 絞り込みやチェック機能が優れており、短時間で重点復習が可能
  • スピーディに復習できる形式で、試験直前の知識確認にも効果的

該当アプリ:

  • 行政書士 秒トレアプリ(穴埋め形式で条文知識の確認に最適)
  • 法令択一クエスト(要チェック肢の絞り込み・復習に強い)

④ 法改正キャッチアップにおすすめのアプリ

最新の法令・判例に確実に対応したい人へ

  • 出題内容と現行法のズレをなくすため、法改正対応は最優先
  • 法令データや法改正情報の反映スピードに優れたアプリを選ぶことが重要

該当アプリ:

  • My六法(信頼性の高い法令出版社ぎょうせいによる提供)
  • 行政書士 過去問 2025(2025年改正対応を明記)

段階ごとに最適なツールを使い分けることは、行政書士試験の合格戦略において非常に重要です。
「いまの自分に足りないもの」を見極めて、それを補えるアプリを選ぶようにしましょう。

第4章 失敗しないアプリ選びのための5つのチェックポイント

──行政書士試験対策アプリを“信頼性”で見極める

アプリの機能や見た目に惑わされず、合格につながる“本物のツール”を選ぶには、明確な評価軸が欠かせません。

ここでは、行政書士試験という法律系国家試験において特に重視すべき5つの選定基準を紹介します。

4-1 法改正への対応力:情報の鮮度が合否を左右する

行政書士試験では、出題内容が現行法に即しているかどうかが合否に直結します。
したがって、アプリが最新の法改正に対応しているかは、最も重要な評価基準のひとつです。

  • 「令和◯年度試験対応」と明記されているか?
  • 法改正情報を定期的にアップデートしているか?
  • 改正内容の反映時期や出典が明示されているか?

対応が曖昧なアプリは、たとえ人気があっても使用を避けるのが無難です。

4-2 コンテンツの正確性と解説の質

法律の問題は、条文解釈や判例のニュアンスが問われるため、誤解を招く解説法的誤りがあれば、学習そのものが危うくなります。

  • 解説が簡潔かつ論理的で、誤字や曖昧な表現がないか
  • 初学者にもわかりやすく、かつ実務上の視点が含まれているか
  • 法的な正確性が担保されているか(監修者や提供元の記載も確認)

とくに「弁護士・行政書士など専門家の監修」があるかどうかは信頼性の指標になります。

4-3 使いやすさ・操作性:スキマ時間で“すぐ使える”か?

社会人・主婦・学生など多くの受験生にとって、「1日5分×10回」のような細切れ時間の活用が学習の要です。

  • アプリの起動や動作が軽快か
  • 画面がシンプルで、直感的に操作できるか
  • 学習中の中断・再開がスムーズにできるか

機能が多すぎて操作が煩雑になるより、「見たい情報がすぐ見られる」ことが合格への近道です。

4-4 価格と機能のバランス(コスパ評価)

行政書士試験は長期戦になりやすいため、アプリ選びではコストパフォーマンスも重要です。

  • 無料と有料の違いが明確か(課金の透明性)
  • 買い切り型・月額型・年額型など、利用期間に応じた価格設計か
  • 価格に対して得られる学習効果や満足度は妥当か

“無料だから”で選ぶと機能制限に不満が出やすく、逆に“高額=安心”というわけでもありません。

4-5 提供元の信頼性と実績

学習ツールとしての信頼性は、そのアプリを提供している企業・団体の実績や理念によって支えられています。

  • 大手予備校・出版社・法令専門企業など、実績のある提供元か
  • アプリのダウンロード数やレビュー数に裏付けがあるか
  • 実際の合格者が利用している実績があるか

「誰が作っているのか」がはっきりしているアプリは、サポートや更新体制も安定しています。

アプリ選びで後悔しないためには、「機能」よりもまず「信頼性」と「正確性」に注目しましょう。
特に法律系資格では、“誤った情報に基づいた学習”は大きなロスとなり得ます。冷静に5つの軸で判断することが、合格への第一歩です。

第5章 目的別に見るおすすめアプリと最適な組み合わせ例

──自分に合った戦略で、アプリを“合格ツール”に進化させる

行政書士試験の学習スタイルは、人によって大きく異なります。
「できるだけお金をかけずに独学したい」「市販教材を補完したい」「予備校のカリキュラムと連携したい」など、目的や条件に応じて選ぶべきアプリも変わってきます。

ここでは3つの代表的な学習スタイルに分けて、おすすめのアプリとその活用組み合わせを提案します。

5-1 コストを抑えて効率的に独学したい方へ

──無料・低価格アプリを組み合わせて、合格ライン突破を目指す

予算をできる限り抑えつつ、最低限のインプット・アウトプットを自力でこなしたい方には、以下の構成がおすすめです。

推奨アプリ構成例:

  • インプット補助: スタディング無料講座 or YouTube行政書士解説チャンネル(補足用)
  • 問題演習: 【合格道場】+【パブロフ行政書士】
  • 法令検索: My六法(ぎょうせい)
  • 進捗管理: Studyplus(学習時間の見える化)

ポイント:

  • アプリを横断的に使いこなすことで、テキスト代わり・模試代わりに活用可能。
  • 一部アプリは広告表示があるが、機能制限は比較的少ない。
  • 短期合格を目指すより、中長期の学習継続に向く構成。

5-2 内容の網羅性と信頼性を重視する独学者向け

──「安かろう悪かろう」を避け、確実に実力を積み上げたい方に

市販テキストや六法と組み合わせながら、アプリは“精度重視”で選びたい方には、以下のような構成が安心です。

推奨アプリ構成例:

  • 総合対策: 出る順行政書士(LEC連動)または 資格スクエア 法令択一クエスト
  • 演習補完: 行政書士トレ問2025(大原)
  • 法改正対応&解説: ユーキャン資格本アプリ(年度対応版)
  • 法令検索: My六法(ぎょうせい)

ポイント:

  • 有料アプリが中心だが、テキストレベルの内容で初学者にも対応。
  • 本試験を見据えた“解説の質”が高く、独学でも迷いにくい。
  • 判例や法改正への追随状況も比較的明確で、信頼度が高い。

5-3 予備校・通信講座と併用して学びたい方へ

──カリキュラムの補助として“演習強化”や“スキマ学習”に使う

すでに予備校や通信講座を受講している方は、教材の補完ツールとしてアプリを活用するのが効果的です。

推奨アプリ構成例:

  • 問題演習: パブロフ行政書士(テンポの良い反復に最適)
  • 記述式対策補助: 資格スクエア 法令択一クエスト(記述含む設問あり)
  • 学習管理: Studyplus(進捗管理と習慣化に)
  • 復習支援: 合格道場(自動復習機能を活用)

ポイント:

  • 講義で得た知識を“日々の練習”で定着させる運用を想定。
  • 通勤・通学・昼休みなど、スキマ時間の活用が効率を大幅に高める。
  • 模試や演習問題を中心としたアプリ構成が、得点力強化に直結。

あなたの学習スタイルに最適なアプリ構成を見つけることが、合格への近道です。
目的に応じて“組み合わせ”を工夫しながら、テキストや予備校教材を最大限に活かしていきましょう。

第6章 主要アプリ徹底比較表【2025年最新版】

──目的に合わせて“使えるアプリ”を一目で見極める

行政書士試験の学習に役立つアプリは数多くありますが、「どれが自分に合っているか」を判断するのは意外と難しいものです。
この章では、主要10アプリを「機能性」「対応科目」「解説の質」「法改正対応」「価格帯」などの観点から横断的に比較。
あなたの学習スタイルや目的に応じたアプリ選びの参考にしてください。

アプリ名主な特徴対応科目解説の質法改正対応価格帯向いている学習タイプ
スタディングオールインワン型講座アプリ。音声・映像・問題演習まで一括全科目有料(講座制)初学者〜中級者向け
出る順行政書士(LEC)LEC公式書籍と連動。過去問対策とテキスト確認が可能憲法・民法・行政法ほか書籍連動/アプリ無料書籍ユーザー向け
法令択一クエスト(資格スクエア)問題演習に特化。記述式もカバー。法改正情報も反映全科目月額制/一部無料アウトプット強化
ユーキャン資格本アプリ書籍と連動した電子問題集。正確な解説が強み民法・行政法など中心中〜高書籍購入者特典書籍メインの独学者
大原 行政書士トレ問大原の教材と連動したトレーニングアプリ全科目書籍特典 or 有料通学・通信受講者向け
パブロフ行政書士一問一答・テンポ重視。ゲーム感覚で反復民法・行政法中心買い切り or 無料短時間・反復学習
合格道場(モバイルWeb)無料&高機能。頻出論点に集中できる構成憲法・民法・行政法ほか完全無料独学者・補強目的
My六法(ぎょうせい)法令データベースアプリ。条文の原典に即アクセス六法全書基本無料(アドオンあり)法令ベース学習
Studyplus学習時間・内容を可視化。SNS型の記録共有も可能全対応(補助機能)無料学習習慣管理用
LITE問題集(TAC)※参考年度別・分野別の演習に特化。TAC書籍と連動全科目書籍付属 or 有料書籍ユーザー向け

※アプリの仕様や価格は2025年7月時点の情報に基づきます。今後のアップデート等により変更の可能性があります。

おわりに:行政書士試験対策における「アプリ活用」という新常識

行政書士試験に向けた学習スタイルは、ここ数年で大きく変化しています。
とくにスマートフォンやタブレットの普及により、「アプリを使った学習」は、もはや特別な選択肢ではなく、ごく自然な学び方の一つとなりました。

アプリには、スキマ時間を有効活用できる即応性や、進捗を可視化できる管理機能、さらには法改正への迅速な対応といった、紙媒体にはない強みがあります。
ただし、すべてのアプリが“あなたの合格”に直結するとは限りません。
重要なのは、自分の学習スタイルや現在の課題に合ったアプリを選び、戦略的に組み合わせていくことです。

本記事で紹介した比較表や分類ガイドを活用しながら、「どのアプリを、どの目的で、どのように使うか」を明確にしていくことで、
アプリは単なる“便利ツール”ではなく、あなたの合格を支える「学習のパートナー」になってくれるはずです。

あなたの行政書士試験合格への道が、最短かつ確実なものとなることを願っています。